本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第1節 名古屋 vs 清水】清水側プレビュー:多少の不安と大きな楽しみを抱える開幕戦。アウェイで勝点をつかむために、攻守ともにゴール前でどれだけビッグプレーを出しきれるか(12.03.09)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
名古屋側プレビューはこちら

チーム創設20周年を迎えた清水が迎える開幕戦は、いきなりアウェイで優勝候補の名古屋と戦うという試練の一戦。しかも、直前になってケガや体調不良の選手が続出し、厳しい状況に立たされている。だが、その反面で楽しみな要素もかなり多い。

まず大きいのは、新戦力が非常に充実していることだ。GKの林彰洋(元U-20日本代表)は、日本代表の山本海人と互角の競争を繰り広げており、開幕スタメンを勝ち取る可能性も十分にある。
両サイドバックは、右に吉田豊、左に李 記帝とどちらも新加入選手が先発に入る見込みで、2人とも攻守のバランスが良く、攻撃でより持ち味を発揮するタイプ。そこから精度の高いクロスがガンガン入るようになれば、得点力の向上につながるはずだ。吉田に関しては、昨年の甲府や五輪代表での実績もあり、期待通りのポテンシャルというところ。また練習生としてのテストを経て、東国大学(韓国)を中退して加わった20歳の李(U-20韓国代表)も、周囲の評価が非常に高い。技術もフィジカルもあり、メンタルもかなり強そうで“当たり”の予感をプンプン漂わせている選手だ。
さらに、プレシーズンマッチで左サイドバックとして能力の高さを見せつけた河井陽介も、高原直泰が欠場した場合にはトップ下としてデビューする可能性が出てきている。身体は小さいが、ボールタッチやパスの精度が抜群で、状況判断も非常に早くて的確。本人も、出番があれば「監督の求める動きをしながら、自分らしく飛び出していく部分も出して、ゴールを狙っていきたい」と語っており、ゴールに直結するプレーができるという持ち味を存分に発揮してほしい選手だ。

故障者に関しては、高原が左膝を痛め、平岡康裕が左足首を捻挫して離脱したのが非常に痛いところ。高原は無理をすれば…という状況のようだが、今回はあまり無理をさせない可能性が高い。また、岩下敬輔が体調不良で、姜成浩は右足首痛、伊藤翔は左内転筋を痛めているが、この3人は出場できる可能性が十分ある。
高原が欠場した穴はアレックスで、平岡のところはカルフィン ヨン ア ピンである程度埋まるだろうが、それ以上にチームの出来を左右しそうなのが、アンカー(1ボランチ)のポジションだ。これまでの流れからすれば姜の先発が有力だが、彼の足首の状態が良くなければ村松大輔になる見込み。2人のどちらが務めるにしても、守備は計算できるが、攻撃では少し不安要素がある。
これまでのテストマッチでも、アンカーが攻撃のビルドアップにうまく関われず、DFラインからのパスの出し所が少なくなって、結局ロングボールが多くなるという時間帯が目立ったが、それではハイボールに強い名古屋の守備を崩すのは難しい。「アウェイなのであまりリスクは負えないし、うまくバランスをとりながら戦いたい」(岩下)という声もあり、無理なパスを狙うことは少ないだろうが、その中でもどれだけ高い位置でタメを作り、サイドから崩していく場面を作れるか。アンカーの選手を含めたチームとしての組み立てに期待したい。

その他にも、小野伸二の復帰が開幕に間に合ったのは非常に大きなプラス。さらに昨年のこの時期は鳥取でリハビリしていた小林大悟も、いつでもピッチに立てる状態だ。「ついに(開幕が)来るなという感じで楽しみにしてます。試合を重ねれば、もっと試合勘も戻ってくると思いますよ」と、小林本人も身体に不安がない状態で開幕を迎えられることを本当に楽しみにしている。2人とも今年はまだフル出場がないので、小野から小林という豪華なリレーが見られるかもしれない。
また、その2人に河井も加えて、今年はシルキータッチの創造的なラストパスを出せる選手が増えているので、それも大きな楽しみのひとつ。とくにこの試合では、チャンスの数が限られてくる可能性もあるので、ここぞという場面でのパスやシュートの質・精度が本当に重要になってくる。その意味で大いに期待できる選手が揃っているのは、頼もしいところだ。
守備に関しても、豊田スタジアムが初めてという選手が多いこともあり、当然ピンチは何度かあるだろう。だからこそ、そこを身体を張ってしのげるかどうかが、勝負のカギを握るはずだ。
名古屋戦ではアウェイで4試合勝利がないが、昨年は1勝1分と相性は悪くない。集中力を高めて無用なミスを減らし、耐えるべきところを耐えて、決めるべきところを決める。当たり前のことだが、それが20年目の清水が好スタートを切るために欠かせない絶対条件となる。

以上

2012.03.09 Reported by 前島芳雄
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/21(日) 00:00 ハイライト:福島vs宮崎【明治安田J3 第22節】