ちょっとふっくらしている。2006年の頃の写真だから、もう6年も前になる。J2の通算10000ゴールのカウントダウンに、湘南に来てまだ日の浅いアジエルの笑顔が織り込まれている。
「今後、『誰が通算5000ゴールを決めたのか』という話になったときに、ボクと湘南ベルマーレの名前が出ることになるので、ほんとうにいいゴールだったと思います」
アジエルは当時、こんなふうに語っていた。ほんとうにそうなっている。
「ホントっすか」
通算5000ゴールがアジエルだったことを知り、ちょっと目の色が変わった。菊池大介だ。それもそのはず、菊池にとってアジエルは、湘南ユースの頃から憧れの選手であり、いつか追い越したいと目標にしてきた存在だから。
「それで僕が通算10000ゴールできたら最高ですね。アジエルから10番を引き継いで、これから自分のものにしていこうとしているなかで、通りたい道ですね」
もちろんこればかりはタイミングもあるし、記録達成を宣言することはできない。ただ、次の試合でゴールを奪えば可能性は手にできる。
思えばアジエルは、「じつは記録のことはまったく知らなくて、『決めるぞ』という気負いもとくになかったんです」と、あの写真みたいな笑みを浮かべたものだった。その点、記録のことを知ったうえで臨む菊池にとっては、すこしハードルが上がったかもしれない。
でも、それもまたいい。「その番号をつけるんだから覚悟を持ってやらなきゃいけないと感じています。アジエルのプレーは真似できないけど、チームのなかで存在感を出さなきゃいけない」年頭のインタビューで菊池はこんなふうに語っている。プレッシャーも責任も承知の上。その思いを汲み取りつつ、こっそり期待したい。湘南の10番の揃い踏みに。
以上
2012.03.08 Reported by 隈元大吾
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