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【J2:第1節 岡山 vs 富山】レポート:ミスの続いた岡山。ゲームの大半を支配しながら勝利は出来なかった富山。いずれも目下、精一杯に成長中。(12.03.05)

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3月4日(日) 2012 J2リーグ戦 第1節
岡山 1 - 1 富山 (15:04/カンスタ/6,981人)
得点者:30' ソヨンドク(富山)、44' チアゴ(岡山)
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結果は1-1のドローだが、昨年から積み上げてきた力を素直に順調に発揮した富山に対し、岡山からは熟成しつつあるチームの「澱(おり)」が浮かび上がった。ともに良悪ではなく一つひとつのプレーが持ち得る影響力を学んだ、今季最初のゲームだった。

緊張を抑え、落ち着いた立ち上がりに見えてきたのは、ボールを拾う、奪われないという意識だった。岡山は仕掛けて富山ゴールに近づくが、富山の帰陣とブロックの守備は徹底していた。そして最初のチャンスシーンは富山が作った。前半7分、大西容平がマークを外してクロスを送り、木村勝太がシュート。これは岡山が際どくクリアし、その後は互いの潰し合いから抜け出す難しさを感じさせる展開が続いた。徐々に岡山のミスが目立ち始め、富山の揺さぶりが続く中で、30分、大西からのクロスのこぼれ球をソ・ヨンドクがミドルシュートを決めて先制する。難しいバウンドの、見事なゴールだった。

富山・安間貴義監督は、この岡山の状態を「ミスをさせている状態に僕たちが追い込み、意図的に起こしたミスだと僕たちは思っています」と話す。

岡山の落ち着かない状態はしばらく続いたが、立て直させたのは、最終ラインに立つDFだろう。一柳夢吾、後藤圭太、植田龍仁朗は最前線まで上がり、クロスを送り、点を取りに行く。この姿勢は、チームメイトの気持ちを引き戻すことに繋がった。前半終了間際、それまでなかなか固さの抜けなかったシャドー・中野裕太のチャレンジが続き、ペナルティーエリア内の平出涼のハンドが取られて岡山はPKを得る。これをチアゴが決めて前半のうちに同点に追いついた。

再び安間監督の言葉を引用すると、「それまで一本のシュートも打たせなかった相手に、ただひとつの出来事で、もう一度挑んでくるチャンスを与えてしまったこと、これをいい経験に変えていきたいと思います」。

後半に入ると、岡山は足を痛めたチアゴに代わってルーキー・関戸健二がイン。GK中林洋次の雨の中のスーパーセーブが続いて、ようやく岡山が支配する時間を迎える。金民均、関戸の絡んだ決定的シーンはあったが、決めきれず、富山も後半さらにシュート数を増やしたが追加点は奪えなかった。ゲーム全体を通じて、高い位置からのプレッシャーと5人体制のブロックの守備が徹底していたのは富山。しかし岡山も、昨年までのスタイルとは、異なる岡山の魅力の片鱗を見せた。澤口雅彦は昨年以上に攻撃の感覚を磨き、ハマっているし、昨年よりスピーディでスムースな一柳、後藤、植田の上がりは、実際にチャンスを作り出し、チームを鼓舞する。

岡山の選手によると、このゲームでは、いつもより試合中の声が少なかったという。しかし開幕戦という魔の刻は過ぎ去った。中野は「いいところもわるいところもいっぱい出ました」と自分のプレーについて話したが、チームについてもそうだった。「思いきって自分はこれをやりたいと表現して、結果的に起こったミスは全然構わない」と岡山・影山雅永監督は話す。サポーター同士による約5分間の粋なコール合戦からスタートした岡山と富山のゲーム。このゲームから、新たなるチャレンジの試行錯誤が始まったのだ。

以上

2012.03.05 Reported by 尾原千明
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