3月4日(日) 2012 J2リーグ戦 第1節
大分 2 - 3 草津 (15:05/大銀ド/9,379人)
得点者:55' リンコン(草津)、60' 小手川宏基(大分)、71' ヘベルチ(草津)、90' 木島悠(大分)、90'+1 ヘベルチ(草津)
スカパー!再放送 Ch182 3/5(月)深00:00〜
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J2が幕を開け、いよいよし烈な昇格レースが始まった。今節対戦した大分と草津はともに“次のステージ”に挑戦することを目標に掲げている。それ故に開幕戦に勝利し、スタードダッシュを目論んでいることは容易に想像できた。
ただ、「開幕戦は独特のムードがある」と草津の副島博志監督が語ったように、“特別な一戦”と意気込む両者にとって、勝ちたいと思う強い気持ちが明暗を分けた。
ホームの大分は「率直な感想として硬かった」と記者会見の冒頭で田坂和昭監督が述べたように、勝ちたいと思う強い気持ちが災いし、緊張から動きに精彩を欠いた。これまでのトレーニングマッチで見せたボール回しが全くできず、普段はビルドアップからサイドを経由する攻撃が、長い縦へのパス一本で攻撃を完結させる攻撃が目立った。
一方の草津は、「開幕戦を照準に強いモチベーションを持って試合に望んだ」と副島監督が話したように、全員に躍動感があり、攻守の切り替えの早さで相手を圧倒した。「ボールへのアプローチが早く、周りのサポートも早かった」。3年目を迎えた副島体制下でバリエーションを持たせた攻撃を展開した。その起点となるのがリンコンというターゲットマンの存在だった。彼の大柄な体躯と高さ、懐の深いキープ力は、2列目の3人のシャドーの攻め上がりを促し、決定機を作った。
ポゼッションをベースに攻撃を仕掛ける草津に対し、大分が守備ラインを引きカウンターで活路を見出すという構図で前半を0−0で終える。
後半に入っても草津優勢は変わらず、リンコンを中心とした攻撃は迫力を増し、ついに55分にリンコンが大分のゴールネットを揺らす。5分後に後半から投入された小手川宏基に同点ゴールを許したが、草津にも流れを変える切り札がいた。言葉のコミュニケーションを図れず先発を外された新外国籍選手に守備免除の攻撃の特権を与え、自由にプレーさせた。指揮官の図らいを粋に感じたのか、交代して僅か3分後には貴重な追加点をもたらした。ペナルティエリア手前で自らFKを得たヘベルチは、相手GKと壁の位置を即座に把握しシュートコースを決めた。レフリーのプレー再開を告げるホイッスルとともに左足を振り抜き、鮮やかな軌道を描いてゴール左隅に沈めた。さらに再度追いつかれたアディショナルタイム1分には、相手のクリアミスのこぼれ球をまたも左足でネットに突き刺し、チームを指揮して2度の開幕戦未勝利の指揮官に勝点3をプレゼントした。
外国籍選手2人が3得点と期待通りの働きを見せた草津だが、「昨年から積み上げてきたものを出せた。今日の試合は最後の部分は個の力だったが、90分通してみんなが頑張った結果だと思う」と松下裕樹が振り返ったように、リンコン、ヘベルチを周囲がサポートし、そこから決定的なチャンスもいくつか生まれている。リンコンは「(自分の近くでプレーする選手と)パスをつなげ、いいプレーができた」と周囲の連係をに自信を深めつつある。さらに連係の輪が広がれば新たなパターンが増え、開幕ダッシュのキッカケとなるだろう。
最高のスタートを切った草津とは対照的に、大分は二度のリードを追いつきながら勝点1を逃した。試合内容が悪いなりに2得点できことは評価に値するが、昨年同様に試合終了間際に失点する“勝負弱さ”を露呈した。3失点したことについて田坂監督は球際やボールホルダーに対しての寄せの甘さを指摘し、「やるべきことをしっかりやらなければダメということ」と技術的な問題を修正点としたが、改善の難しいメンタルの部分でも建て直しが必要となる。
以上
2012.03.05 Reported by 柚野真也
J’s GOALニュース
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