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【J2開幕!千葉 vs 山形】山形側プレビュー:「1年でJ1復帰」を掲げ、攻撃的に生まれ変わった新生・山形が初陣での勝利をめざす!(12.03.04)

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クラブ史上初のJ1昇格を08年から、そのなかでもJ1でプレーしたこの3シーズンで、山形には「粘り強い守備のチーム」というイメージが定着してきた。しかし、そのイメージは3月4日、心地よく破られることになるだろう。今シーズン就任した奥野僚右監督のもとで、山形は主体的かつ攻撃的なチームに生まれ変わっている。4シーズンぶりに戻るJ2の舞台で、千葉との開幕戦はそのお披露目の場だ。

これまでも力不足の部分をチームの結束で補いJ1に踏みとどまってきたが、J1 3シーズン目の昨年は、最下位という形で現実を突きつけられることになった。特に得点は「3試合で2点」を示す23得点。1試合の平均シュート数も約8本に終わり、圧倒的な攻撃力の差を痛感した。クラブではこの降格を好機ととらえ、攻撃サッカーへの転身を掲げた。鹿島でコーチを努めていた奥野監督を招聘し、選手では昨シーズン途中に期限付きで移籍した山崎雅人を完全移籍で獲得。07年のJ2仙台で合計24得点を挙げた2トップ、中島裕希と萬代宏樹の獲得で前線の駒をそろえた。さらに宮阪政樹、日高慶太の大卒コンビや昨年、JFL秋田でプレーした比嘉厚平など、中盤に技術も運動量もある若い選手をそろえ、既存の若手選手を含めて厚い層を形成している。キャンプ中に行われたトレーニングゲームは6試合で、45分を全17セット。3セットマッチで行われた22日の川崎F戦で2-0と勝利したほか、敗れたC大阪戦、仙台戦でもアグレッシブにプレーし、目標とする「1年でJ1復帰」の可能性を感じさせている。

フォーメーションに関して、奥野監督は明言を避けている。それは「形を説明することによって選手たちの動きを制限したくない」との思いがあるからだ。原則は、守備ではボールに対してプレーし、連動して危険なスペースから埋めていくこと、攻撃では相手よりも人数の多い状況をつくるために積極的に飛び出すこと。そこで求められるものは、流動的な状況に沿った確かな判断と自由な発想。だからこそ、形のイメージを先行させることはない。

ただし、サッカーファンやメディアがフォーメーションやシステムを語ることに関しては、「それはもう、酒の肴だろうが、近所の会話だろうが楽しみにしていただいて、『あの形は?』って盛り上がってもらえればいいと思んですね。それをタネに話し合ってもらえれば、それだけ話題が膨らんでくると思うんです。そういう話題に挙げてもらうことがチームにとっては欠かせない。サポーターも『あの監督、何がしたいんだろうな』とかね、何でもいいからお茶の間の話題に上がってほしいですね」(奥野監督)と大歓迎。システムを語ることはけっしてタブーではないことを表明している。

キャンプでトレーニングゲームが始まった頃からさまざまなシステムと組み合わせを試していたように見えたが、じつは選手の長所をつなぎ合わせる観点から、いい部分を残しつつベターな選択肢を付け加える作業を繰り返してきた。その結果、開幕戦で予想されるのは、4-3-3。カギとなるのは中盤の3枚、「3ボランチ」だ。守備ではサイドのボールに対して連動したスライドが求められる。なおかつ、千葉戦に関して言えば、相手のボランチに対してプレッシャーをかけることで展開力を削ぐ役割も要求される。ボールに対して間延びしないアプローチを実現するには、豊富な運動量と声を含めた連動が必要となるが、それはボランチのみに留まらない。キーバーも含めた11人全員の問題となる。戦術の骨格部分の理解は進んでいるが、細部はピッチ内の選手たちの状況判断やプレーの質にかかっているだけに、相手の出方を把握するまでの立ち上がりの時間帯には特に集中力が不可欠となる。

今シーズンも1月26日から御殿場、雲仙、宮崎と3ヵ所でキャンプを行い、開幕戦に直接乗り込むことになる。途中、山形に戻ってのオフは2月5日、6日の2日間だけ。ハンディキャップと思えるそうした条件も、「チームとしてまとまれる」(山崎雅人)とプラスにとらえるしたたかさがこのチームにはある。そしてチームが山形に戻ったあとのトレーニングやホームゲームに備え、多くのサポーターがスタジアムや練習場の雪かきをボランティアで行った。試合当日もサポーターがフクアリのビジター席を埋め尽くす。新生なったチームは、力強い後押しを受けて初陣に臨む。

以上

2012.03.03 Reported by 佐藤円
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