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【J2開幕!東京V vs 松本】東京V側プレビュー:一年の計は開幕にあり!「偶然に見えても、必然でやっている意外性あるサッカー」を披露し、白星発進を(12.03.04)

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3月4日(日)J2 第1節 東京V vs 松本(13:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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『意外性の共有』
が、今季川勝ヴェルディサッカーのテーマだ。「見ている人には偶然に見えるような意外性のあるプレーを、やっているほうは必然でやっている」(川勝良一監督)という、想像しただけでワクワクするような、創造性豊かなサッカーの実現を目指す。
とはいえ、この掲げているスタイルそのものは川勝監督が就任以来一貫して変わっておらず、さらに目指す“意外性”を“必然”とするためには、たとえば「イメージの共有」「コンビネーション」など、チームとしての熟成や共通理解が必要不可欠。大量15人が入れ替わった新チームでは、もう少し時間がかかるのでは?とも考えがちだが、「ここ3年で一番順調だと思います」と、GK柴崎貴広は現在のチーム状態に自信をのぞかせる。
その言葉を証明するかのように、チームの雰囲気も実に良い。3季目を迎えた川勝ヴェルディは、過去最高の充実ぶりをもって開幕を迎えると言えよう。

その要因は、“補充”ではなく、“補強”ができたことだろう。ここ2年で東京Vが積み上げてきた『出し惜しみしない走力、高い技術』によるパスサッカーをより高めるべく指揮官が厳選した、「テクニック」「運動量」「戦術理解力」、そして何よりも「徹底的に努力を惜しまない人間性」を兼ね備える西紀寛、中後雅喜、小池純輝、ジョジマールらの獲得に成功した。その新戦力が期待通り始動から積極的に共通理解を深めようと努め、瞬く間にフィット。キャンプを経ながら既存戦力とさらなる融合を見せている。川勝監督も「何年も一緒にやているような感じ」と、手応えを口にしているほどである。
そして、その新加入選手の存在がまた、昨季の主力陣にとって大きな刺激になっていることは言うまでもない。日々激しいポジション争いを繰り広げながら、戦力は着実にアップしているはずだ。

今季チーム最大の魅力は、何といっても昨季のストロングポイントでもあった“得点力”ではないだろうか。
2012年ファーストゴールを挙げるのは?というのが、開幕戦一番の見どころとも言えるが、最有力候補には、やはり昨季16点を挙げたFW阿部拓馬だろう。『エース』として羽生英之社長・川勝監督は「20得点、アシスト入れて30点には絡んでもらわないと」と、高いノルマを課し、さらなる成長を促す。それに対し、当の阿部は「じゃあ、それ(数字)が目標でいいです(笑)。でも、もっと取れるなら上限を決めずにどんどん点取りたい」と、どこまでも貪欲である。新しい相棒・ジョジマールとも、お互いに「やりやすい」と認め合っているほど非常に相性が良く、両者揃ってゴール量産の可能性も十分ではないだろうか。ゴール前のシーンに昨年以上の期待がかかる。

また、攻撃全体をみてもボランチ含めた中盤とFWとの連携がより流動的となり、見事にポジションチェンジしながら多彩なアイデアで相手ゴール前に迫る、厚みある攻撃は非常に魅力的である。「例えば、狭いところを通す決定的なパスが1、2本通らなくても、逃げずにトライし続けていきたい」と、川勝監督はチャレンジの姿勢を強調する。「不思議と、みんなイメージが共通できている」と、選手たちも口々に語っているだけに、どんな“意外”な得点シーンを見せてくれるのか、見る側としてシーズン通しての楽しみとしたい。

一方の守備も、「イイ感じ」(西)だ。特にU-23日本代表の常連となりつつあるDF高橋祥平の成長は著しく、土屋征夫とのセンターバックコンビはまさに強固。サイドバックとの連携、中盤のカバー力、切り替えの早さも昨年以上で、間違いなく守備力も高まっている。ここまでの対外試合でほとんど失点を許していないというのが何よりの証明だろう。「開幕戦だけに、まずは緊張し過ぎないようにしたい。緊張に飲まれなければ、絶対に守り切る自信はあります」と、新・背番号4は力強く語る。
ただ、唯一の不安点として、「まだ先に失点をしたことがないから、そうなった時にどうなるか」だと、西は指摘する。が、逆に「でも、逆転する得点力はありますけどね」とも西。
まずはしっかりとした守備、そこからの創造性豊かなリズミカルで破壊力ある攻撃と、攻守揃って見どころ満載だ。

過去2年、連続して開幕戦を落としており、スタートダッシュにつまずいて勝点を失ったことが最終的に5位に甘んじる結果を招いたという見方もあるだけに、川勝監督も選手たちも「今年こそ開幕戦は絶対に勝たないと」と、気合いが入る。「たとえ相手がJ2初参戦の松本であろうと、ここまでの練習試合が無敗で開幕を迎えようと、「3月に入って急に調子悪くなることは十分あり得る」(阿部)、「これ(チームの仕上がり具合)ばかりは、やってみないとわからないからね」(森勇介、小池)など、誰ひとりとして楽観視している者はいない。
川勝監督就任後、初の開幕戦ホームゲームとなる。最強の味方・サポーターと共に今季こそしっかりと白星発進し、序盤から勢いをつけて必ずやJ1昇格を成し遂げたい。
『3季目の正直』。本気で勝負かけるシーズンの幕が開く。


<開幕戦へ向けた監督・選手のコメント>
●川勝良一監督:
「開幕前の大事な2日間が雪の影響で思うような練習ができなかったが、短い時間の中でもしっかりと集中したトレーニングができている。スタートとしては、ここ3年で一番不安が少ない状況と言える。大きくメンバーが変わった中、新しい選手たちも一刻も早くチームに溶け込もうと、始動から献身的に取り組んでくれていることが好影響をもたらしている。
開幕戦、昨年も一昨年も勝てていないので、何としても勝ちたい。相手の松本は東京Vの出身者も多いし、監督含めJ2やウチをよく知る経験者もたくさんいるから気合いが入っていると思う。でも、力ではウチが上。実力差をしっかりと結果で出したい。
この試合を、シーズン終盤の昇格がかかった時の試合と同じぐらいの位置付けにして戦って欲しい。今季ウチが目指すサッカーをこの一戦で表現したいと思います」

●小林祐希選手:
「早く試合がしたくてたまりません。今年東京Vがやろうとしているサッカーは、実際に見てもらえればわかると思います。なので、ぜひぜひスタジアムに足を運んでいただきたいです。みんな、本気でサッカーに取り組み、サッカーを楽しんでいます。結果が求められていることは、キャプテンとしてもヒシヒシと感じていますが、このチームに自信を持っています」

●森勇介選手:
「やってみないと何とも言えないけれど、良い状態できているのは確かだと思います。個人的にもコンディションも良いですし、今年はもっと得点に絡めたらと思っています」

●西紀寛選手:
「いま、守備が良い感じなので、それを継続していきたいと思います。新しい環境になって、予想以上に東京Vのレベルが高く、ビックリすることが多い。初めてのJ2ですが、J1との違いや特に強いイメージは持っていません。とにかく勝点3を取りに行くことしか考えていません。現時点でやれることをやり続け、最終的に一番強いチームになっていたいと思います」

●小池純輝選手:
「チームにも慣れてきましたし、その中でいかに貢献できるかが今の課題です。最初はさすがに上手くいかないことも多かったですが、いまは良い状態できています。でも、もっともっと良くなる。キャンプでやってきた形が試合でもできればいいと思います。
相手は、初めてのJの舞台で相当気合いが入ってくると思いますが、開幕戦ということも含め変に意識しないで自分たちのやるべきことをしっかりやれればと思います。個人としても少しでも点に絡めるよう頑張ります。
東京Vとはもう戦いたくないと言われるようなチームを作っていきたいです」

●阿部拓馬選手:
「まだ、開幕戦の緊張感というのを味わったことがないので、どうなるか(笑)。ただ、外から見ていた印象としては、チーム全体が固くなるイメージがあります。ただ、始まっちゃえば大丈夫だと思う。
ジョジマールとの相性もすごく良い。パス交換で崩していくこともできるし、タメにもなってくれる。ボランチやサイドで時間を作ってという形も増えているし、いろんな形でゴールできる感じがします。今季はみんなで打開しようという意識が強いので、連携が今まで以上に大事になってくると思います。
今季は周りからもいろいろ期待してもらっているので、きちんと応えたい。J1昇格のために、内容も結果も大事。悪い時も当然あると思いますが、それでもしっかりと結果を出すことを考えていかなければいけない。僕たちが楽しめれば、周りも楽しんでくれると思う。見に来てくれる人が楽しめるサッカーをしたいです」

以上

2012.03.03 Reported by 上岡真里江
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