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【レッツゴー!ACL】3月7日に名古屋が対戦する城南一和(韓国)のチーム&注目選手紹介(12.03.07)

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・3/7(水) 19:00 名古屋vs城南(瑞穂)
※瑞穂でのチケットはこちらから!

 韓国の首都ソウル近郊に位置する京畿道(キョンギド)・城南(ソンナム)市。近年は大規模な住宅街の建設や再開発が行われ“21世紀型未来都市”として注目されている。この城南市に本拠地を置くのが城南一和天馬(ソンナン・イルファ・チョンマ)だ。Kリーグ優勝は1992年から1994年、2001年から2003年、2006年の計7回。2010年のACL制覇は日本のサッカーファンにとっても、記憶に新しいところだろう。ただ、その城南も昨季リーグ戦では苦しい戦いを余儀なくされた。昨年はGKチョン・ソンリョン、DFチョ・ビョングッ、DFチョン・グァンジン、MFキム・チョロ、FWモリーナらACL制覇に貢献した主力メンバーの大量放出や、ラドンチッチの負傷欠場が重なり、リーグ戦10位という不本意な結果にとどまった。本来は組織的な守備から、決定力の高いストライカーがゴールを狙うスタイルが強みだったが、昨年はチームの再編に伴い、得意にしていたスタイルが鳴りを潜めた感がある。特に守備陣の崩壊は関係者の頭を痛めた。それは2010年シーズンには26点だった失点数が、昨シーズンには47点と約2倍に膨れあがったことからも伺えるだろう。

しかし、年間を通して行われたFAカップ(韓国国内のサッカーカップ戦)では、毎試合主力メンバーを送りだし、きっちりと結果を残しつつ、チームの組織力向上と再編を徹底的に図った。昨年10月に行われた決勝戦では、水原三星(スウォン・サムスン)相手に勝利し、2012年ACL出場権を獲得した。このFAカップの優勝で復活への糸口を掴んだ城南一和は今季、新たな戦力を補強して完全復活を目指している。韓国代表と五輪代表の両方で活躍するMFユン・ピッカラム、セルビアの名門パルチザン・ベオグラードでプレーしたボスニア・ヘルツェゴビナ人FWウラジミール・ヨバンチッチ、最近、韓国代表にも初選出されて売り出し中のFWハン・サンウンらを獲得。その新戦力を加えて挑んだ1月のアジア・スーパーチャレンジ杯では、中国の広州R&F、日本の清水エスパルス相手に、ともに5-1と大勝し大会優勝を果たした。

この結果が自信に弾みをつけたのか、チームを率いるシム・テヨン監督も「(アジア・スーパーチャレンジ杯)ではまだ見せていないものがたくさんある」と、完全復活への手ごたえを匂わす言葉を発している。現役時代は城南一和の黄金時代を支え、監督としてもチームに2010年ACL制覇をもたした青年指揮官は、「今季はリーグ戦とACLの両方を狙いたい」と、意欲満々だ。そのシム・テヨン監督が指揮をとる城南一和のフォーメーションは4-2-3-1。今シーズンから新加入したヨバンチッチ、ハン・サンウンに加え、エヴェルトン、エベルチーニョら攻撃陣は、すでにアジア・スーパーチャレンジ杯で好調な仕上がりを見せている。それに加えて、現在国内で売り出し中のユン・ピッカラムも好調だ。

ただ、守備には依然として不安材料を抱えるのも事実だ。2010年ACL・MVPのサーシャ・オグネノヴスキや、成長著しい左サイドバックのホン・チョルを擁するものの、守備陣の顔ぶれは全体的に経験不足の印象が拭えない。その不安を解消するために、昨年まで攻撃の中心選手であったチョ・ドンゴンとのトレードで元韓国代表DFのファン・ジェウォンを水原三星から獲得しているが、果たして……。過去の実績や名門として知名度もさることながら、近年の不調と相まってその去就が注目されている城南一和。“天馬(ペガサス)の羽”がふたたびアジアの壁を乗り越えたとき、完全復活が高らかに宣言されるに違いない。
 
■注目選手
●ホン・チョル DF 
2010年に城南一和に加入し、ルーキーイヤーにACL制覇を経験。一時、ケガで戦線を離脱していたが、昨季は完全復活。チームでの活躍が評価されて、A代表及びU-22代表にも招集され、韓国の“次世代サイドバック”として注目される期待株となった。サイドからのスピードを生かした突破と、鋭いクロスが武器。今季はシーズンスタートから攻守のキーマンとして注目される。

●ユン・ピッカラム MF
イ・チョンヨン(ボルトン)、キム・ボギョン(C大阪)らとともに、「パク・チソンの後継者」候補に名が挙がる逸材。速さと強さを兼ね備え、精度の高いスルーパスはもはや国内トップクラスの呼び声高い。A代表とU-22代表の両方で活躍し、昨年はKリーグ・ベストイレブンに選出されている。今季より城南一和に加入し、ACLでも活躍が期待される。ピッチ上でのプレースタイルに比べ、プライベートでの“照れ屋”な一面にギャップがあり、女子ファンも急増中。

●エベルチーニョ FW
南米特有のフレンドリーな笑顔と爆発的な攻撃力が魅力のFW。昨シーズン途中から城南一和に加入することになったが、合流して準備期間も少ない中、12試合で6ゴール2アシストと活躍した。それだけにシン・テヨン監督も絶大な信頼と期待を寄せていて、今シーズンも攻撃の中心選手として期待が集まる。韓国への適応も早く、その愛あまって、胸に韓国語のタトゥーを入れている。内容は「虎は死んで皮を残すが、人は死んで名を残す」だ。 まさに“韓国を愛するブラジルからの傭兵”だ。

Reported by 慎武宏
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