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【2012Jリーグプレシーズンマッチ 北九州 vs 札幌】レポート:強まる選手間連係と終了間際のゴール。北九州が巧みなゲーム運びでプレシーズンマッチを飾る(12.02.20)

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2月19日(日) 2012Jリーグプレシーズンマッチ
北九州 2 - 1 札幌 (13:01/本城/1,501人)
得点者:14' 近藤祐介(札幌)、25' 木村祐志(北九州)、84' 加部未蘭(北九州)
スカパー!プレシーズンマッチ放送予定
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プレビューでも触れたが、北九州のFW端戸仁は試合を前に「まわりとのコンビネーションを高めて攻撃のリズムを出したい」と話し、池元友樹も「ペナルティエリア内で回す機会が増えている。バリエーションはもっと増やしたい」とコメントしていた。両FWが個の力ではなく、組織的に崩すことを意識しながら臨んだ試合。2選手が得点に直接的に絡むことはなかったが、FW間の連係が成熟してきていることが充分に分かるゲームとなった。

たとえば33分。安田晃大が左サイドから送ったクロスをゴール前で端戸が受けて池元に流し、池元は得意のドリブルでDFを交わしながら左足でシュートを放った。このシュートは札幌のGK李昊乗が好セーブでゴール外にはじき出すが、池元と終始シャドウ気味に位置取った端戸とのバランスの良さを示す場面だった。端戸は右サイドに開いて関光博と絡んでチャンスを作ることもあったほか、スペースを作る動きでも攻撃に貢献。北九州の攻撃に新たなオプションが加わったと言っていいだろう。ただ端戸は満足はせず「シュートにいくところまでの最後のところの仕掛け」が課題とした。この向上心もまた、北九州にはまってきた証左かもしれない。

試合を追ってみてみると、立ち上がりは札幌のゲームだった。北九州は3バックを採用した最終ラインの動きがはっきりとしなかったことも原因だろう。前のめりな宮本亨に比べて登尾顕徳とキローラン木鈴の新加入2選手は慎重に入ったが、プレッシャーが掛かるとクリアに逃れることもあり、肝心の「繋ぎ」に移れなかった。中盤でもボールを失うことが多々あり、14分には札幌がそのミスを突く。札幌・河合竜二がロングボールをゴール前に供給すると上原慎也が抜け出して頭で折り返し、近藤祐介が先制のゴールを奪った。

しかし直後の25分に北九州にすぐに追いつく。ゴール正面、約25メートル付近からの直接FKを木村祐志が、ゴールの右へとおさめて同点。ゆるやかな弾道ながらGKが及ばず、札幌の石崎信弘監督が「すばらしかった」と褒め、もちろん三浦泰年監督も「スーパーだったと思います。祐志の技術が」とたたえる鮮やかすぎる同点弾となった。

後半も立ち上がりは札幌。7分に札幌が北九州のパスミスを突いてカウンターから近藤がシュートを放つなど波状攻撃を仕掛けるが、北九州のGK佐藤優也が好セーブでゴールを割ることはできない。その跳ね返りを古田寛幸が詰めるがこれも佐藤に阻まれてしまう。

その後の時間帯は両チーム共にフレッシュな選手を次々と投入していくが、攻撃のかたちは作れずに時間が経過。試合が動いたのは、“北九州タイム”と言ってもいい84分だった。竹内涼のロングフィードに渡大生が抜け出すと、「渡が入った時点でDFを引き連れていたのでフリーでいけた」と話す加部未蘭が左サイドに開き、渡が流したボールをゴールへと流し込んだ。
結局、このゴールで北九州がこの試合を勝利で飾った。

北九州はミスが目立ったとはいえ、昨季の終盤戦で見られたような選手間の強い連係が披露され、チームが成熟してきたことをうかがわせた。渡と加部のホットラインが現時点で見えたこともFWの連係が機能していることの表れだろう。試合終了間際のゴールもまた北九州らしい。三浦監督は「結果がついてきてしまうと、悪い部分が隠れがち、見えなくなりがち」と話して慢心への警戒感をにじませたが、開幕へ向けて充分な手応えを得る試合になったのは間違いない。

一方で札幌は、練習試合はまだ2試合目で、未完成といっていい。「ここで下を向いてはいけない」と奈良竜樹。課題に向かいながら、一歩一歩、J1復帰1年目の開幕戦へと進んでいく。

以上

2012.02.20 Reported by 上田真之介
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