2月19日(日) 2012Jリーグプレシーズンマッチ
神戸 0 - 3 新潟 (14:00/高知陸/4,198人)
得点者:47' ミシェウ(新潟)、68' 金 珍洙(新潟)、85' ブルーノ ロペス(新潟)
☆スカパー!プレシーズンマッチ放送予定
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新潟が神戸に3−0で快勝し、3週間にわたって高知で行っていたキャンプを締めくくった。後半2分にミシェウが先制点を決めると、23分には韓国人ルーキーの左サイドバック・金珍洙が追加点。39分にはブルーノ ロペスがPKを決めてダメ押しした。神戸は後半になると、運動量が低下。新潟のしつこい攻守についていけなかった。
西日を浴びた金珍洙は、スタンドの2層目から声援を送り続けた新潟サポーターに向かって手を挙げた。「あまり覚えていない」と苦笑いするほど夢中で放った1本。1月に来日して以来、練習試合を含めて初めて決めたゴールでチームの勝利に貢献した。同時に、開幕スタメンに向けて大きなアピールになった。
後半23分、左サイドでボールを持つと内に切れ込む。「前に相手の守備が1人しかいなかった」。隙を目にすると、ミドルレンジから左足を振り抜いた。鋭い弾道のボールは神戸のGK植草裕樹のブロックを破って、ネットに突き刺さった。後半2分にミシェウが先制点を挙げた。追加点がほしい時間帯で奪ったゴールとなり、「積極的に仕掛けられた」と納得の表情だ。
初めての日本、そしてプロのキャンプ。まだコミュニケーションは十分に図れない。戦術も細かい部分までは理解しきれない。キャンプ終盤になると疲労も重なり、持ち味のパワフルなアップダウンにかげりが見えつつあった。そんな中で迎えた神戸戦。キャプテンの本間勲に言われた。「守備のカバーはこっちがやる。だから攻撃的に行け」。このアドバイスで迷いが消えた。「チームメイトが優しくしてくれた。だいぶなじめてきたと思う」。金にとっては自信と安心を確かめたプレシーズンマッチになった。
金だけではない。新潟は新戦力が躍動した。右サイドハーフでスタメン出場した小谷野顕治は攻守に豊富な運動量を披露。前線でためを作った。後半開始からピッチに入った平井将生は鋭い突破から先制点の起点になった。期待の面々が持ち味を見せた結果の勝利。新潟の黒崎久志監督は「疲労があってコンディションが難しい中、選手たちはやるべきことを集中してやってくれた」と高く評価した。
一方、神戸は持ち味の早い攻守の切り替えを発揮できなかった。前半は新潟の最終ラインの裏を狙い、相手を押しこむ時間帯を作った。だが、ここでシュートまで持っていけなかったことが後半に響いた。
後半は新潟のショートカウンターに手を焼き、出足を止められなかった。チームは鹿児島キャンプを終え、本格的に戦術チェックに入った段階。「いい守備をしないと、うちの良さの早い攻撃ができない」。和田昌裕監督が言うように、攻守のバランスを欠いていた。
もっとも、この段階で手痛い結果になったことが、逆に言えば収穫でもある。敗戦からしか得られない修正点をクリアしながら開幕に合わせる。
勝敗は分かれたが、どちらにとっても開幕に向けたテーマが詰まった一戦になった。
以上
2012.02.20 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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