★2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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2005年、J1に昇格した大宮アルディージャがチームの『顔』として獲得したのが藤本主税だった。初めて志木市の練習場を訪れた彼は、河川敷のグラウンド、元NTTの社員寮であったクラブハウスを見て愕然としたという。「よくこの環境でJ1までやってこれたな」という思いは、「このチームを絶対にJ2へは戻らせないぞ」との誓いに変わった。
練習では、ウォーミングアップから常に先頭を走る。甲高いよく通る声と、弾けるような笑顔で周囲を盛り上げた。大人しい選手にも遠慮なくからみ、チームを一つの輪にするよう気を配った。文字にすると簡単なことのようだし、もともと明るいキャラクターなのは事実だが、人間だから気持ちの乗らない日もあるはずなのに、どんなときでもその役割を演じ続けるのは、どれだけ大変なことだっただろう。大宮の練習がいつも、たとえ残留争いの渦中であっても明るさを失うことはなかったのは、常に彼が先頭で引っ張ってくれたおかげだったと思う。
プレーも常に全力だった。大宮では攻撃的MFとして歴代監督の信頼をつかみ、ゴールへの意欲の高さからFWとして起用されることも。運動量とアジリティに秀で、一瞬の反転で相手をかわすキレなどは今でもJトップクラスだろう。キレのあるドリブルと、遊び心のあるパスでチャンスを演出。技術の高さはもちろん、判断が速さが彼の真骨頂だ。思い切りの良いプレー、気持ちのこもったプレーでチームを引っ張った。気持ちが空回りしてプレーに冷静さを欠き、ときにはカードをもらうこともあったが、大宮サポーターはそんな誰よりも熱い11番をこよなく愛し、彼に『大宮の魂』という特別なチャントを贈った。
主税が所属した7年間、毎年残留争いを演じたが、彼の奮闘もあって大宮はJ1に踏みとどまってきた。その主税がチームを離れた今年中に大宮の新練習グラウンドと新クラブハウスが完成予定というのは、何とも皮肉なことだ。プロの世界は厳しいが、だからこそ華やかなのだろう。
2011シーズンの最終戦、サポーターの前で挨拶した主税は、「監督になって必ず大宮に戻ってくる」と宣言した。しかし気の短い主税のことだから、手っ取り早くJ1熊本の一員としてNACK5スタジアム大宮に乗りこんでくるのだろう。『大宮の魂』が、『熊本の顔』として戻ってくるのを、大宮サポーターのだれもが待っている。
以上
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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京
※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】
2012.02.19 Reported by 芥川和久
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