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【2012Jリーグプレシーズンマッチ 清水 vs 磐田】プレビュー:さまざまなトライをしながらも、結果にはこだわる鹿児島での静岡ダービー。どちらが自分たちのサッカーで試合の主導権を握れるか。(12.02.18)

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2月19日(日)2012Jリーグプレシーズンマッチ 清水 vs 磐田(13:00KICK OFF/鴨池)
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練習試合以外では、初めて鹿児島で多くの観客を招いて開催される静岡ダービー。両チームともキャンプ等でお世話になっている鹿児島に対して感謝の気持ちを込め、「We Love 鹿児島 Match」と題して結果にこだわりながら全力で戦う。

もちろん両者とも、今年の仕上がり具合を確認するためにも重要な試合。その意味では、清水のほうは最近の練習試合の流れを継続する形で、この一戦に望むことになりそうだ。木曜日(16日)の練習試合(vs城南一和)で内容が良かっただけに、Jリーグのチームを相手にどれだけ質の高いプレーを継続できるかが注目される。
ただ、右サイドバックの吉田豊が五輪代表に招集されて昨日チームを離れ、このところ左サイドバックを務めていた練習生の李 記帝(イ キチェ)は、登録選手ではないので出場できない。また、GK林 彰洋も、登録が間に合っていないため出場できず、守備陣は組み替えが必要になる。
GKは金曜日に日本代表に選出された山本海人でまったく問題ないが、左右のサイドバックが不在になり、右にはユース上がりの犬飼智也、左には慶応大卒の河井陽介と、どちらも新人選手が先発することになりそうだ。
犬飼は、香港での試合でも右サイドバックとして先発しており、元々センターバックなので守備面の不安は少なく、ビルドアップの面でも高い技術を持っている。本人も、「チャンスだと思うし、準備はできているので自信を持ってやりたい。みんなも僕もダービーだから絶対に負けたくないと思うし、結果にこだわってやっていきたい」と意欲十分だ。

注目されるのは、本来は10番タイプで、サイドバックは初めての経験という河井のほう。だが、非常にクレバーで、戦術眼や状況判断に優れている点をゴトビ監督に買われての起用となるようだ。本人は「初めて先発で主力組の人と出るので、まずは守備の連係を意識して、チームに少しでも貢献したいし、ジュビロには負けたくない。どのポジションでも自分の良さを出したいし、サイドバックでもゴールを狙っていきたい」と、やはり攻撃で自分の持ち味を出すことを意識している。
実際、自分たちが主導権を握ってボールを支配する展開に持ち込むことができれば、守備の不安は軽減し、逆にボールを失わずに確実に回すという意味では、河井の存在が大きなプラスになる。チームとしても当然、そういう流れに持ち込むことを狙っており、その意味では、相手ボールになっても前からのコンパクトで連動した守備ですぐに奪い返すという部分も重要だ。それがうまく機能するかどうか、清水の仕上がりをチェックする意味では大きな注目点と言える。
「誰が出ても同じサッカーができなければ、チームとして戦えないと思うし、明日結果が出れば、チームとしての力がついてきたと言えると思う」(平岡康裕)という声もあり、絶対負けたくない相手に対して、どれだけ自分たちのサッカーができるのか楽しみにしたい。
また、開幕からの活躍が期待される10番の小林大悟や、注目のルーキー・白崎凌兵らも途中から出番がありそうで、彼らがどれだけ「らしさ」を発揮できるのか注目したい。

一方、鹿児島キャンプの歴史が清水よりも長い磐田は、今年は監督が交代し、選手も主力が何人か入れ替わって、新たなスタートを切っている。
森下仁志新監督は、昨年は柳下正明監督の下でコーチを務め、そこから昇格という形で就任。チーム戦術についてあまり詳しく語るタイプではないが、これまでの練習試合などからは、昨年以上に前からの守備を強め、ボール支配率を高めていくことを意図しているのが読み取れる。
その意味では清水と共通点も多く、どちらが先に主導権を握り、それをどれだけ長い時間維持できるかというのは、最大の注目点であると同時に、試合結果をも大きく左右するはずだ。
戦力的には、西紀寛や那須大亮、加賀健一といった主力の流出はあったが、日本代表の前田遼一と駒野友一はチームに残り、移籍や新加入で効果的な補強もできた。また昨日の発表では、金園英学が日本代表に初招集され、昨年大活躍したルーキートリオ、金園、山田大記、小林裕紀らがこれからの磐田を背負って立つ存在になっていくことだろう。

ただ、最近の練習試合では、清水と違ってメンバーやシステムを固定せずに戦っており、開幕時のスタメンが誰になるのか予想が難しい状況になっている。その意味では、明日のスタメンやシステムがどうなるか、それがどれだけ機能するかという部分は、開幕布陣のイメージをふくらませるためにも大きな見どころとなる。
また、藤枝東高で河井(清水)の1年先輩だった山田が、後輩と直接マッチアップする場面が出てくることも予想され、そこも楽しみな部分。山田としては当然得意のドリブルで勝負を仕掛けていくだろうが、守備が本職ではない河井がどれだけ粘れるか、試合の結果にも直接影響する可能性がある対決だ。
もちろん磐田としても、ダービーで結果にこだわらないわけにはいかない。その結果、お互いの意地がぶつかり合い、通常のプレシーズンマッチ以上に熱い戦いが繰り広げられることは間違いないだろう。

以上

2012.02.18 Reported by 前島芳雄
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