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【2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】質の高い「本物」のプレー:古橋達弥(山形→湘南)(12.02.18)

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2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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NDスタの大型掲示板の選手紹介が動画になったのは2010年。それを見たある選手がこう漏らした。「フルさんがあんな長い時間真面目な顔をしているのを見たことがなかったので、試合前なのに笑ってしまった」。プレーしているときもそうでないときも、常に飄々としたイメージがある。クールな人だと受け取る人もいる。でも本当は、人間的で茶目っ気のある選手だ。笑っても、もともと細い目がそれ以上細くなることはないのだけれど。

山形加入は、山形が初めてJ1の舞台にチャレンジした09年。J1経験値が低いチームにとって、C大阪時代の05年にJリーグベストイレブンに選出された、本物の技術とスピリッツを持つ彼の加入がどれだけ心強かったことか。あの年のJ1残留は、彼一人の活躍でなし得たものではない。しかし、彼のプレーの質の高さを肌で感じた若い選手たちが、たくましく伸びていったからこその成果であった。

記憶に残るプレーはいくつもあるが、真っ先に浮かぶのはやはりJ1最初の年になる。開幕戦で磐田を相手に1点を追いついたあと、低いクロスからのダイビングヘッドで逆転した2点目。相手がクリアしようとしたスパイクを顔面に受け、ハーフタイムに口の中を縫うことになったが、その後も心理的な後遺症をまったく感じさせずにプレーし続けた。もうひとつ、16位・柏と勝点7差で迎えた第30節の決勝点の場面。この日唯一のゴールを挙げた宮沢克行へのパスと、その直前のプレー動作が秀逸だった。バックステップから前方への大きめのコントロールでまずはアプローチする相手をかわし、スリッピーなピッチも念頭にバックスピンをかけて高いラインの裏へ縦パスを送った。この直接対決を制し勝点差を10に広げたことも、その後のチームの失速を考えれば大きかった。

2010シーズンのPKによる1得点を最後に得点はなく、昨シーズンは自身のキャリアで初めてノーゴールに終わるなど、古橋自身、ここ2年はフォワードとして満足できる結果を残せていないが、練習場で見せる動きに衰えはない。運動量も、動きの質やキレも申し分ない。ただそれだけに、リミッターが外される公式戦では体がそのプレーを支えきれなくなることがある。コンディションが上がってきたときほどリスクは高くなるが「でも、それをしないと自分のプレーはできないので」といつの間にかアクセルを目一杯に踏み込む習性は、山形ではついに抜けなかった。

昨年の最終節、山形を離れることが決まりゴール裏でサポーターにあいさつした際は、飄々と終わらせることはできなかった。震える声は、山形への思いの深さと同時に、どれだけ辛い時間を過ごしてきたのかを物語っていた。「この悔しさをバネに、まだ自分のサッカー人生は続いていくと思っている。常に高いところをめざして頑張っていきたい」。山形のサポーターにそうしたように、湘南のサポーターにも「本物」のプレーをたくさん見せてくれると信じている。

以上

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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】


2012.02.18 Reported by 佐藤円
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