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【2012Jリーグプレシーズンマッチ 北九州 vs 札幌】プレビュー:進む三浦イズムの伸張と石崎サッカーの円熟。プレシーズンマッチはチームの成長をはかる開幕想定試合だ(12.02.18)

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2月19日(日)2012Jリーグプレシーズンマッチ 北九州 vs 札幌(13:00KICK OFF/本城)
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スカパー!プレシーズンマッチ放送予定
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北九州・三浦泰年監督はこのプレシーズンマッチを「第3クール」の重要な試合に位置付けている。1月29日から2月11日までの2週間を長崎県島原市で過ごした北九州。キャンプ前を第1クール、島原キャンプを第2クールとした場合、プレシーズンマッチを含む開幕前の3週間が第3クールとなり、いよいよチームとしての仕上げの段階に入る。

北九州でもいわゆるレギュラーメンバーの組み合わせが少しずつ決まり始めているが、昨季の主力のほとんどが残っていることもあり、新加入選手はあまり入り込めていない。その理由は技術が劣っているからというわけではない。
三浦監督はキャンプの成果について「いいキャンプだった」としながらも、充実していたかという投げかけには「そういう表現は当たらない」とにごした。現在は復帰しているが新加入選手で離脱者が出たことに触れ、三浦監督は「プロとしての自覚が足りないというか、本当は(昨季からの選手にも多少コンディションの悪い選手が)いたんじゃないか」と若い新加入選手と、三浦イズムに触発されてきたメンバーとの温度差を指摘した。満身創痍になって選手生命を削るわけにはいかないが、きちんとしたケアをすることもプロ選手の務め。三浦監督はキャンプを通じて技術だけでなく、メンタル面やプロ根性も見ていった。

しかし現実的にはセンターバックで福井諒司(柏に移籍)を欠いたり、ボランチで桑原裕義(契約満了)が抜けるなど、新たな顔を充てなければならないポジションはある。ポジションの組み替えで補うこともできるだろうが、新加入選手がレギュラー組に割って入ることで良い競争が生まれる。格上の札幌との対戦は新加入選手にとってはアピールの場になるだろうし、むしろそうならなければ今後に不安を残すことになる。

さて具体的にどういうメンバーが出てくるのか。微妙な時期の試合であり、練習での組み合わせを正確になぞることは避けるが、三浦監督は「徳島戦(開幕戦)を想定した試合」と話しており、リーグ戦での結果を求めるために必要な組み合わせが出てくる可能性はある。昨季のメンバーを主体とした陣容に、上述のポジションに新加入選手を充てたり、チームとしての底上げが必要な攻撃陣で組み替えがありそうだ。
練習での最前線の組み合わせは、今季も池元友樹が軸となる。端戸仁との2トップや、練習試合では林祐征をセンターに置いた3トップを試したりと、手探りの状態だが、「コンビネーションで崩したい。自分でも点を取りたいが、点の2つ前、3つ前に絡みたい」と話す端戸との組み合わせは北九州の攻撃オプションを増やせそう。端戸と池元の場合はクロス対応というよりは、その端戸の言葉のとおり、前線でのアイデアとコンビネーションによって崩して点を取ることになる。関光博から林、木村祐志から池元というようなホットラインも得点には直結するが、先発メンバーに端戸の名前があった場合には泥臭いゴール前での攻防も観てみたい。

対する札幌は昨季はJ2で3位に入り、J1に復帰を果たした。新たなメンバーを迎えながら、新シーズンに向けて北九州とは違って長いキャンプを張っている。長いキャンプ期間は北海道の気候も要因ではあるが、じっくりと時間をかけることで、チームの成熟度は上がっている。
昨季の主力選手がほとんど残っているが、札幌も期限付き移籍満了で韓国・大邱から復帰するキリノを含む13選手が新たな戦力となり、ポジションの入れ替えもおきている。1週間開幕時期が違うJ1札幌にとってJ2北九州との対戦が開幕を想定した試合になることはないだろうが、本番に近い「プレシーズンマッチ」のプレッシャーを感じながら戦うことは意義がある。どんなメンバーで臨んでも、プレッシャーの中で、石崎信弘監督がめざす攻撃的なサッカーを繰り出せるか。就任4年目となる石崎サッカーの円熟度と、新加入選手への浸透具合にも注目したい。

以上

2012.02.18 Reported by 上田真之介
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