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今年の大宮は、ここまでとにかくツイてない。思えば１月24日に予定されていた新体制発表が、前夜の降雪のため延期となったのが、何かの予兆だったのかもしれない。「体力作りを主眼とする」(鈴木淳監督)グアムキャンプはつつがなく終えたものの、２月11日から宮崎キャンプが始まったとたん、たちまち暗雲がたちこめた。

今年の例年にない寒さは宮崎も例外ではなく、まず村上和弘と上田康太が体調を崩し、13日に行われた宮崎産業経済大学との、今シーズン初の練習試合に参加できなかった。この日は冷たい、それも大雨が降り、そのせいもあってか開始２分、ヘディングを競り合った新加入のカルリーニョスが着地で足を滑らせ、捻挫で退場。ピッチには一面水たまりができ、ワンプレーごとに派手な水しぶきが上がる状況で、「サッカーというゲームじゃなかった」(鈴木監督)。翌日になっても水は引かず、そんなグラウンドで無理をしてケガをしても……ということで、チームは終日オフとなり、スタッフはもちろん監督まで別の練習場視察に走り回った。翌15日に予定されていた岡山との練習試合も流れてしまった。

そもそもこの宮崎キャンプ、(グアムでは意図してやらなかった)「戦術の確認と連携の向上がテーマ」だったのに、「満足に練習もできない状況」と、さすがに鈴木監督も渋い顔。17日には徳島と練習試合を行ったが、U-23代表に招集された東 慶悟、チョ ヨンチョル、キム ヨングォンら、主力と目される選手は既にチームを離れた。エースのラファエルは昨年秋に発症した持病のグローインペイン症候群のため、グアムからずっと別メニュー。弱り目に祟り目とはこのことで、徳島との練習試合後、「とにかく全員が70分近く、サッカーというゲームがやれたことが最大の収穫」と、ホッとしたように鈴木監督が漏らしたのも、決して誇張ではないのだ。

しかし一夜明けた18日は、新練習場で充実したトレーニングをこなした。といっても前日の試合のリカバーのため軽いメニューだったが、軽いメニューのため、ラファエルやカルリーニョスも全体練習にフルで合流できた。徳島戦ではバックアッパーと目される選手、ポジションがつかめるか微妙な選手たちが得点にからんで、135分で５−１の快勝という収穫を得たが、さらにそこで出てきた課題「ボールのないところでのポジショニングと読み、動き出し」(渡邉大剛)を修正しながら、試合には出られなかった両ブラジル人もしっかり戦術を確認することができた。

午後の練習はオフとなったのも、ある程度の手応えを感じたからこそととらえていいだろう。雲は確実に晴れてきている。

以上
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2012シーズンキックオフ！
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日（土）13：35キックオフ／国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催　NEXT GENERATION MATCH
10：40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
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2012.02.15 Reported by 芥川和久