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【キャンプレポート2012:水戸】2月18日(土):いよいよ実戦モードへ。ここから一気にギアを上げていく。(12.02.19)

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今季横浜FMユースから加入したMF鈴木雄斗。高卒ルーキーとは思えない積極的なプレーで存在をアピール。81分にはクロスバー直撃のシュートを放った。

水戸:2/25(土)いばらきサッカーフェスティバル開催!
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2月18日、水戸は千葉の練習場のユナイテッドパークに乗り込んで練習試合を行った。開幕を2週間後に控え、チームの雰囲気はこれまでの調整モードからいよいよ実戦モードへと突入した。

実は、ここまで水戸のチーム作りは順調に来たわけではない。12日に行われた湘南との練習試合では相手のタイトなプレスに苦しみ、攻撃の形を作ることができずに1対2の敗戦。16日には関東社会人2部リーグの浦安JSCを相手に守備を崩せないままスコアレスドローに終わっている。戦術面はチーム全体に浸透しつつあるものの、攻撃の緩急をつけるところでの連係や守備の連動性、さらに個々の球際の気迫などを欠いていた。フィジカルを重点的にやってきて体が重かったということもあるのだろうが、戦術以外のプラスアルファの部分に物足りなさを感じさせる仕上がり具合であった。

昨季までならば、チームのベースができていれば順調と言うことができた。しかし、今季はチームとして「J1昇格」を目標に掲げているだけに、妥協は許されない。まだ準備段階とはいえ、それ相応の力を見せなければならない。そういう意味で先週までのチームにはまだ本気で「J1昇格」を目指す雰囲気はなかった。

そして今週はじめに柱谷哲二監督は選手たちに対して、「もっと意識を高めないと『J1昇格』なんてできないぞ」と檄を飛ばし、それを受けて15日には選手同士のミーティングが行われた。「このままではダメだ」。今週半ばから選手たちは気持ちを切り替えて、トレーニングに臨むこととなったのだ。翌日の練習試合こそ残念な内容に終わったが、選手同士で課題を確認し合って、18日の千葉戦に臨んだのであった。

水戸は先週までとは別チームのようにアグレッシブな動きを見せた。チーム全体が一体となって激しくプレスをかけて、千葉にビルドアップを許さず。局面でも気迫を見せて優位に立ち、主導権を握る展開に持ち込んだ。攻撃でも長短のパスを織り交ぜながら、千葉の守備を揺さぶり、果敢に攻め立てた。
しかし35分、左サイドからのクロスを合わされて先制点を許してしまう。一瞬の隙を突かれての失点ではあったが、「結果にこだわる」ことが今季のテーマであるからには、たとえ練習試合とはいえ、内容だけで満足するのではなく、勝利を手にしなければならない。そこからの巻き返しが期待された。
後半に入り、水戸は前半以上に躍動感あふれるプレーを見せた。前線で起点を作り、サイドからスピーディーな攻撃を仕掛ける。幅広い攻撃で千葉ゴールを襲った。そして55分に鈴木隆行が自ら倒されて獲得したPKを決めて同点にする。
その後も水戸は攻め手を緩めなかった。テンポよくボールを動かしながら、千葉陣内に攻め入った。
そして、最大のチャンスは81分に訪れた。左サイドを突破した島田祐輝がシュート。ボールはGKの横をすり抜けるものの、惜しくもクロスバーに跳ね返されてしまう。さらに、こぼれ球を拾い、右サイドに展開。今度はこの日切れ味鋭い動きを見せていた鈴木雄斗が鋭いターンからシュートを放つが、再びクロスバーに当たり、ゴールならず。
88分には鈴木隆行のポストプレーからボールを受けた橋本晃司が決定的なシュートを放つ。しかし、GKにセーブされてしまう。最後までゴールを狙い続けたものの、逆転ゴールを奪えないまま試合は終了。1対1の引き分けに終わってしまった。

J1昇格候補の筆頭に挙げられる千葉を相手に主導権を握れたことは大きな収穫と言えよう。選手たちは気持ちの入ったプレーを見せ、これまでの練習試合で最もいい内容を見せることができた。だがしかし、やはり勝利できなかったことは反省材料である。今年はどんな内容であれ、勝つことが求められる。特に主導権を握れたのにも関わらず、勝利できなかったことは練習試合とはいえ課題として受け止めなければならない。「あと2点は決めることができた。ちゃんと決めるところを決めないといけない」と橋本は唇を噛んだ。

開幕までJリーグチームとの対戦は1試合を残すのみ。25日の鹿島との「いばらきサッカーフェスティバル」だ。過去全敗を喫しているこの一戦こそ、水戸が昨年までと目指している場所が違うということを示す最高の場である。本気で「J1昇格」を目指すのならば、本気で鹿島に勝ちに行かなければならない。
J1昇格へ、ここから一気にギアを上げていく。

以上
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◆2012シーズンキックオフ!
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3月3日(土)13:35キックオフ/国立
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10:40キックオフ
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2012.02.19 Reported by 佐藤拓也
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