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柏のグアムキャンプもいよいよ大詰め。９日目の19日は午前練習を終えた後、近藤直也、田中順也が日本代表招集のために一足先に日本へ帰国した。酒井宏樹もすでのＵ−２３日本代表の遠征でチームを離れており、代表組と怪我人を除くとフィールドプレーヤーは１８名となった。したがって午後練習では紅白戦や８対８ではなく、フィールドプレーヤーを３チームに分けたハーフコートの６対６がメインに行われた。

「だんだん体が切れてきたよね」。練習後にそう話していた北嶋秀朗は、確かにこの６対６でレアンドロ ドミンゲスや栗澤僚一から入るくさびの縦パスの処理、またはゴール前での絡みなど随所に好プレーを見せ、コンディションの良さを印象付けていた。リカルド ロボと林陵平は現在別メニュー中。田中順也は２４日のアイスランド戦の活躍次第では、２９日のウズベキスタン戦の代表メンバーに入る可能性が出てくる。もし、この３選手のちばぎんカップの出場が微妙ならば、北嶋のスタメン出場は一気に可能性が高まる。このキャンプ中の紅白戦では、北嶋はサブ組でプレーする機会が多かった。それでも、「今の優位性は関係ない。去年と同じようにチャンスが来たら、一気にポジションを奪う。その自信はある」と話す力強いコメントからは、さすがとも言える不屈の闘志を感じさせる。２６日のちばぎんカップは、“柏の象徴”が開幕スタメンを勝ち取るうえでの大きなチャンスとなるはずだ。

全ポジションに言えることだが、ＦＷのポジション争いは本当に激しい。工藤壮人も「密度の濃いキャンプを送れている」と話しており、「ちばぎんカップが楽しみです」とほくそ笑む。北嶋同様、工藤も６対６では、前線で体を張ってボールを収めるポストプレーや、動き出しの素早さといった彼らしさが随所に見られ、仕上がりは順調のようだ。今年は、これまで強みとしてきたプレーの質を上げることを考えながらも、シュートバリエーションを増やし、「どの位置からでも決められるようにならないといけない」（工藤）とプレーの幅を広げようと試みている。しかも、このキャンプ中にその手応えを掴んだというのだから、「密度の濃いキャンプ」という彼の言葉は決して大げさな表現でもないのだろう。

また、６対６が終了すると、増嶋竜也、那須大亮、渡部博文のＣＢ陣は井原正巳ヘッドコーチの指導の下、フィードとヘディングの練習に取り組み、他の選手たちはミドルシュート、そしてクロスからのシュートという流れの中でのシュート練習に入る。ここでの新たな発見は、今シーズンから新加入の福井諒司の左足クロスだった。左足を引っ掛けるように振り抜き、ボール軌道が鋭利に曲がり落ちる。橋本和のクロスとはまた違う、その弾道から次々とゴールが決まり、周囲からも「ナイスボール！諒司！」の声が上がっていた。福井本人は「チームには慣れたけど、攻守両面のバランスを見て、プレーできるようにならないといけない」と、戦術面ではまだ順応段階であることを示唆していたが、北九州時代はセンターバックで守備の要としてプレーしていただけに、守備力に関しては問題ない。攻撃力もクロスを見た限りでは相当な爆発力を秘めている印象だ。現時点では、ちばぎんカップのスタメンは橋本が濃厚も、福井のこの左足は見てみたいと思わせる代物である。

そしてこの日の練習も約１時間で終了。「終わった〜。長かった〜」という声が選手から漏れていたのは、おそらく最終日の練習はエンジョイゲームといった軽めのメニューになると思われるため、体を追い込むのは事実上この日が最後という意味だろう。
２０日の午前練習を最後に、グアムを経つ柏は、オフなしで２１日から早速日立台でのトレーニングに入る。

以上

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2012シーズンキックオフ！
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日（土）13：35キックオフ／国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催　NEXT GENERATION MATCH
10：40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
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2012.02.19 Reported by 鈴木潤