★2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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「相手が何を考えているかを、常に考えています」
初対面の取材でこう語ったことをいま、昨日のことのように思い出す。あれから2年間の東京Vでの菊岡拓朗のプレーを改めて振り返ると、まさにその言葉を象徴していたように思う。
小柄な分、テクニックと頭で勝負しろと、大学時代にサッカーで生きていくための道をアドバイスしてくれた恩師・川勝良一監督のもとで、中盤の核としてサイドで、ボランチで相手の裏をかき、チームを勝利に導いてきた。視野が広く、常に周りを見て素早く空いたスペースを見つけ出し、狙ったところに狂いなくパスを送るテクニシャンぶりに、東京Vのファン・サポーターは何度となく感嘆の声をあげたことだろう。
代名詞とも言える『スルーパス』には、本人も絶対の自信とこだわりを持っている。東京Vの中盤といえば、一般的に「繋いで回す」とイメージされがちだが、彼は決してそれだけを美学としない。「抜け出しが得意な選手が前にいれば、長めのボールでもどんどん出してあげたい。そのパス1本が点に繋がれば、パサーとしては最高に嬉しい。だから僕は、繋ぐサッカーと同じぐらい、手数をかけない縦に速い攻撃も好きなんだ」と語っていたことがあった。実際、昨季の東京Vの得点源は裏への抜け出しを特長とする阿部拓馬。まだ無名だった法政大学の後輩が、昨季J2得点ランキング2位の16ゴールをあげる好成績を残した要因のひとつは、抜け出した先に、同じく“一発”のゴールイメージを描いて迷わずパスを送ってくれた菊岡の存在が欠かせなかったに違いない。
阿部だけではない。チームメイトの考え方や特徴を捉えるのが素早く的確で、「スピードタイプの○○には回転をかけた強めのボール」「ボールに触りたがる○○には回転をかけない緩めのボールで足元につけてあげる感じ」と、それぞれの特長に合わせて出すパスを蹴り分けていた。変幻自在の高い技術が備わっている何よりの証拠だろう。だからこそ、他の攻撃の選手たちも「ウチはキクから良いパスを出てくるから」と、全幅の信頼を寄せていた。
そして、菊岡といえば最も印象深いのが、「古巣対決でのモッてる度」だ。東京V時代は、古巣・水戸との4試合中3試合でゴールを決めた。この“古巣キラー”っぷりを知っているだけに、今度からはそれを敵に回さなければいけないかと思うと正直、厄介だ。最も敵に回したくない選手のひとり、と最大級の賛辞を贈って栃木へと送り出したいと思う。
栃木のみなさん。普段は決して必要以上に口数が多いタイプではないですが、内に秘めた思い、負けず嫌い度は相当強い、非常に頭の良い選手です。その一方で、ファン感などでは女子高生姿に扮して歌って踊るエンターテイナーっぷりもまた魅力です。そんな菊岡拓朗選手から繰り出される絶品パスに、どうか魅了されて下さい!
そして、菊岡選手。東京V戦ではくれぐれもお手柔らかに…。
以上
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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京
※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】
2012.02.06 Reported by 上岡真里江
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