本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【第91回天皇杯 準決勝 横浜FM vs 京都】横浜FM側プレビュー:「守って守ってカウンター」が現実路線の横浜FM。キーマンは『守』の小椋と『攻』の大黒(11.12.28)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
12月29日(木)第91回天皇杯 準決勝 横浜FM vs 京都(15:00KICK OFF/国立)
-試合速報はこちら-
★第91回天皇杯特集
----------

天皇杯という頂の8合目まで到達した横浜F・マリノス。準々決勝では、名古屋グランパスをPK戦の末に制し、最難関の崖を乗り越え、薄っすらと頂が見えてきた。
周りを見渡せば、今季J2の京都サンガF.C.とFC東京、J1で12位のセレッソ大阪という顔ぶれが、同じ8合目にいる。単純にカテゴリー、順位から判断すれば、今季J1・5位の横浜FMが実力最上位のチームとなる。これこそ、またとないチャンスだろう。92年度大会以来(当時は日産FC横浜マリノス)となる、元日の頂に立ちたいところだ。

ただし、残る4クラブのなかで、横浜FMの現状の実力が最上位かどうかは正直、計り知れない。それは内容が伴っているとは言えないから。
「今は守って守って頑張って、カウンターだけ。攻めの形がないですからね」(中澤佑二)
「これが“勝つサッカー”なのかどうか、わからない。相手(名古屋)は日程的にもきついし、ベストなコンディションじゃないから勝てたけど、次に生かさなければ」(中村俊輔)
先の準々決勝後、横浜FMの2枚看板は、どこか腑に落ちない表情のまま、スタジアムを後にした。
課題は明白である。攻撃面だ。名古屋戦でも後半以降は、得点の気配をあまり感じることができなかった。だが、これは今シーズンを通して引っ張ってきた“宿題”だと言えるはず。試合に向けての“予習”が主体の練習が続くこの時期での劇的な改善を見込むのは、難しそう。やはり中澤が言う、「守って守ってカウンター」が現実的。そのためのベースも、できあがりつつある。

ベースの中軸を担うのは小椋祥平。4回戦の松本山雅戦、名古屋戦と彼の守備力は、称賛に値するのではないか。なかでもセカンドボールへの反応の速さが素晴らしい。また、相手が危険なゾーンに侵入する前に、高確率でシャットアウトしてくれる。試合の終盤になっても中盤が間延びした印象を受けないのは、彼の働きが遠因になっているに違いない。彼に加えて、中澤、栗原勇蔵らを擁する最終ラインの鉄壁ぶりは、承知の通りだ。
カウンターの急先鋒になるのは、4回戦でハットトリックを決めた小野裕二と言いたいところだが、名古屋戦では攻撃の軸になり切れなかった。頼りになるのは大黒将志か。右ヒザのケガから練習復帰したばかりではあるが、フィニッシャー・大黒の存在は不可欠。名古屋戦では、サイドを崩しても、中で勝負できる選手が不在のため、空虚なクロスが何本もあった。よって、大黒の回復具合が気になるところだ。

対峙する京都の最警戒プレーヤーは、ドゥトラだろう。忘れもしないのは、2010年5月の対戦(2−2)。前半16分、敵陣でボール奪取したドゥトラは、約70mものドリブルを仕掛け、なんと6人を抜き去ってのスーパーゴールを決めた。その時、横浜FMは不意を突かれたとはいえ、6人のなかには日本代表の実力者、栗原勇蔵もいたのだから、決してまぐれではない。もちろん、京都に対しては、大木武監督が志向する強烈なプレス、同サイドで繋ぎ崩すパスワークなど細かいチェックポイントがある。だが、一番怖いのは、ドゥトラの破天荒な個の力かもしれない。

以上

2011.12.28 Reported by 小林智明(インサイド)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ全ゴールまとめ【0720-0721】