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【第91回天皇杯 準々決勝 F東京 vs 浦和】レポート:浦和、後半から攻勢に出るも相手の守りを崩せず。F東京がベスト4へ(11.12.25)

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12月24日(土) 第91回天皇杯 準々決勝
F東京 1 - 0 浦和 (13:04/熊谷陸/11,612人)
得点者:20' 石川 直宏(F東京)
★第91回天皇杯特集
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浦和は普段通りのサッカーを繰り広げようとしたが、F東京に出鼻を挫かれた。浦和は最終ラインからつないでいくことを目論んだものの、立ち上がりからプレスをガンガンかけてくるF東京の守備に戸惑った。試合の入りで厳しく寄せられたことでリズムを整えるきっかけをつかめず、F東京の勢いに飲み込まれる格好となった。

浦和は主導権を握ろうと強引にでもパスをつなごうとするが、かえってF東京の術中にはまる展開に。苦しい体勢でも無理やりボールを回そうとするからパスがずれる。なんとか劣勢を跳ね返そうと焦り、難しいプレーを選択する。ビルドアップの局面でパスミス、トラップミス、判断ミスが重なり、まったくゲームを組み立てられなかった。

そんな試合が動いたのは20分、F東京が先制する。左サイドからボールを運び、ルーカス、谷澤達也がパスワークに絡むと、最後は石川直宏がフィニッシュ。ドリブルの進行方向とは逆ベクトルのゴール左隅にシュートを突き刺すファインゴールだった。

「前半はスーパーな試合。ずっとプレッシャーをかけ続けて、相手がつなごうとしてるところに全てプレッシャーをかけられて、攻守に圧倒できた。僕がピッチに立った試合のなかでは一番いい試合だった」。最後尾からゲームを見ていたF東京の権田修一は前半をそう振り返る。

F東京はカウンターの精度がもう少し高ければ、あと1点は取れていてもおかしくなかった。一方、浦和はゴール前までボールを運ぶこともほとんどできなかった。「前半はうちがパスをつなぎながら、ナオ(石川)を入れた意図を含めて、ちょっとできすぎというか。運動量もあったし、ボールも回せた」と大熊清監督が胸を張ったように、前半を支配したのは間違いなくF東京だった。

だが、後半に入ると試合の流れは変わる。序盤からフルスロットルだったF東京はその勢いで浦和の出足を封じたが、さすがにそのペースをずっと保つのは難しかった。「目標としては90分間続けることだけど、実際にあれが90分間もつわけはない。飛ばし過ぎの印象はあった」と権田も振り返っている。

また、体力的に厳しいことに加え、1点リードしているF東京はずっと無理をするような状況でもなかった。そのため、次第にプレスの出足が鈍くなり、浦和が時間的にも精神的にも余裕を持ってボールを回せるようになっていった。

ただ、決定機はそう簡単には作れなかった。浦和はビルドアップの局面ではボールを回せるようになったものの、ブロックを築いて待ち構える形にシフトチェンジしていたF東京の守備を崩すのには苦労した。

「柏木さんだったり、マルシオだったり、梅崎さんだったり、真ん中に人数がすごいいたけど、逆にトップに人がいなかった。こっちから奪いにいくことがあまりできなかったが、割り切ってブロックを敷いて、抑えるところを抑えてボールを取ることができた」と椋原健太は語る。確かに浦和はパスをつなぐことに重点を置き過ぎてしまい、ゴールに向かう迫力を欠いた面はあった。その点に関してはマルシオ リシャルデスも「もっと前を意識するべきだった」と反省していた。

それでも浦和は何回かチャンスを作ったが、J2最少失点を誇ったF東京の守りは堅牢だった。「最後のところでF東京はみんなが粘って、すごい守備が強かった」と梅崎司が称えたように、F東京は崩されかけても気迫のディフェンスでピンチの場面を乗り切り、浦和戦17試合ぶりの白星を飾った。

以上

2011.12.25 Reported by 神谷正明
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