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【第91回天皇杯 準々決勝 名古屋 vs 横浜FM】プレビュー:下馬評では横浜FM優位の一戦の行方やいかに。主力4名を欠く名古屋がいかなる対策を練ってくるかも注目だ。(11.12.23)

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12月24日(土)第91回天皇杯 準々決勝 名古屋 vs 横浜FM(13:00KICK OFF/瑞穂陸)
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★第91回天皇杯特集
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クリスマスイブの瑞穂競技場で相対する両チームの状況は、ひどく対照的だ。前戦から中6日と休養も十分、メンバーもベストに近いメンバーが揃えられる横浜FMに対し、名古屋は中2日でケネディ、田中マルクス闘莉王、阿部翔平と主力3名を負傷で欠き、さらには田中隼磨が前戦で退場しており出場停止。レギュラーのDFライン4名中3名が不在という非常事態に陥っている。しかも柏との4回戦は延長戦120分の上にPK戦も両チーム計20名が蹴るなどもつれにもつれた。とても中2日で回復できる疲労ではない。名古屋のアドバンテージと言えばホーム瑞穂競技場でのゲームということぐらい。試合前の状態を比較すれば、横浜FMの優位と見る方が正しいだろう。

横浜FMは4回戦で松本山雅を4−0と一蹴。若き背番号10・小野裕二がハットトリックと躍動し、アップセットを許さなかった。ここまでの天皇杯3試合全てがJ2以下のカテゴリーの相手であり、ある意味でプレッシャーのかかる試合に打ち勝ってきたが、今回は同じカテゴリーの上位チームが相手。直近では11月のリーグ戦32節で敗戦を喫しており、その借りを返す意気込みも強いはずだ。

迎え撃つ形となった名古屋は、まず田中隼の代役探しが急務だ。そもそもこのポジションは名古屋にとっての泣き所で、バックアップメンバーがいない。本職の右サイドバックは今季で契約満了の松尾元太だけ。その松尾も今季はメンバー入りすらできていない状況で、どこかからコンバートしてくるしか方策はない。候補は2人。MF小川佳純か、磯村亮太である。ともにリーグ戦ではこのポジションを経験済みで、特に小川は試合中の配置転換で何度もプレーしているため、有力候補といえる。前線の並びを変えたくなければ、スタートは磯村で試合途中から小川という選択肢もあるだろう。いずれも攻撃的な選手のため、布陣は前がかりになることは間違いない。

今季のリーグ戦上位同士の対決だけに、試合は拮抗した内容になることが予想される。中村俊輔という稀代のゲームメーカーを抱える横浜FMだけに、名古屋としてはまず相手の司令塔を機能させないことが重要になってくる。そうなれば中盤守備の要・ダニルソンはその急先鋒として期待したいところだが、4回戦ではPKを蹴るのも躊躇するほどの負傷を負っている。本人は「ダイジョウブ」と気丈に話したが、回復具合は未知数。この怪物ボランチまでも失えば、名古屋の劣勢は避けられない。中2日の疲労度がパフォーマンスに出る後半などは、特に注意が必要だ。

もうひとつの注目は、横浜FMのDFライン、特に栗原勇蔵が名古屋のスピードスター・永井謙佑といかに対峙するかだ。今季のリーグ開幕戦では、あと数分で勝点3をつかめるという後半アディショナルタイムの永井の突破に対し、ファウルを犯して同点のPKを与えてしまっている。栗原のリベンジなるか、はたまた4回戦で2得点を挙げ勢いに乗る俊足FWがまたも日本代表DFをぶっちぎるのか、興味は尽きない。

どちらも今季を無冠で終えたくない強豪である。横浜FMには来季AFCチャンピオンズリーグへの出場権獲得という大きなモチベーションもある。体調的に不安な名古屋が頼りにしたいのがメンタル面だが、横浜FMも負けてはいない。急激な冷え込みを見せてきた名古屋での一戦は、その気候を吹き飛ばすような熱戦に期待していてよさそうだ。

以上


2011.12.23 Reported by 今井雄一朗
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