12月24日(土)第91回天皇杯 準々決勝 湘南 vs 京都(15:00KICK OFF/等々力)
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★第91回天皇杯特集
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秋の記憶はまだそう遠くはない。ともにJ2を戦う湘南と京都は10月、日程変更のためにホーム&アウェイ2連戦を行なっている。振り返れば両者に主導権を握る時間帯があり、チャンスとピンチがあった。「どちらが勝ってもおかしくないゲームだった」と、京都の大木武監督も試合後に語った拮抗勝負は、それぞれオウンゴールと宮吉拓実の得点によって、いずれも1−0で京都が取った。
この対湘南2連勝を含む6連勝を挙げるなど、京都はリーグ終盤に好調を示した。そして天皇杯3回戦では山形、同4回戦では鹿島と、ハットトリックを決めるなどした宮吉の活躍もあってJ1を相手に連勝し、ベスト8に駒を進めた。「シーズン終盤の自分たちのやりたいサッカーが表現出来てきた。自信を持ってプレーできている」たとえば中村充孝がこう語るように、シーズンを通して具えた確たるチーム力を天皇杯でも発揮している印象だ。
対照的に湘南はシーズン終盤、対京都2連敗以降も黒星を重ね、京都戦を含めて6連敗を刻み、最終節に引き分けてリーグ戦を終えた。ただ、くだんの京都2連戦がそうだったように、内容は序盤戦と比べても、あるいは対戦相手と並べてみても劣るものではなかった。そうして、天皇杯をベスト8まで勝ち進んでいる今がある。
もちろん天皇杯4回戦を見れば、川崎Fとの個々の技術を含めた力の差は明らかだった。不用意なミスもあってなかなか前に運べず、自陣での防戦の時間は長い。GK野澤洋輔を中心に最後のところで体を張って撥ね返すシーンも目立った。反面、この川崎F戦は、粘り強さや泥臭さといった湘南らしさをあらためて浮き立たせる戦いでもあった。小気味良いパスワークを繰り出すJ1チームとの対比によって、それはより際立って見えた。そして彼らの気持ちの強さが活かされたのは、指揮官が植え付けたゴールを守るチームディフェンスがまっとうされていたからだということも忘れてはならない。
「チームみんながすごく頑張っていて、自分もやらなければという気持ちになれた。リーグ戦では京都に負けたけど、もうリーグ戦じゃないし、3度目の正直のチャンスをもらったと思ってる」2002年、京都が優勝した当時にメンバー入りしていた田原豊は、川崎F戦を振り返りつつ次に目を向けた。また臼井幸平は、「川崎F戦は疲れたけど楽しめた。京都はうまいし、J1と遜色ないサッカースタイルで正直強い印象を持っているけれど、リーグ戦の分まで結果を出したい」と話し、野澤洋輔も「チームとしては京都に2連敗しているので、その借りを返すつもりで引き締めて戦いたい」と語った。皆リベンジを誓っている。
かたや京都の中村は、「やりやすい、やりにくい、ということではなく、難しい試合になる」と、湘南戦に向けていま一度引き締めた。また安藤淳は、「鹿島戦と同じ気持ちで臨む。いまはチーム全体でやり続けていることができているし、一体感がある。それを切らさずに戦いたい」と、常と変わらぬ姿勢で臨むことを強調した。
戦いは相手のよさを消し、自分たちのよさを出すそのせめぎ合いとなる。らしさで上回り、国立へのゴールを奪うのは果たしてどちらか。
以上
2011.12.23 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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