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【第91回天皇杯 4回戦 名古屋 vs 柏】プレビュー:今季のリーグ1位vs2位の好カードがいよいよキックオフ。手負いの名古屋がホームで柏へのリベンジマッチに臨む。(11.12.20)

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12月21日(水)第91回天皇杯 4回戦
名古屋 vs 柏(19:00KICK OFF/瑞穂陸)
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★第91回天皇杯特集
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「レイソルには負けたくない」
いま、名古屋の選手に話を聞けば、大概はこう返ってくる。リーグ戦ではわずか勝点1差で優勝を逃しただけでなく、今季1分1敗と柏相手に勝利することができなかった。天皇杯4回戦で巡ってきたリターンマッチの機会は、名古屋にとってはまたとないリベンジのチャンス。リーグ最終節から18日ぶりの公式戦となるが、“前リーグ王者”に気の緩みはない。

だが、名古屋の情勢は悪いと言わざるを得ないのが現状だ。田中マルクス闘莉王とケネディという攻守の要が負傷の治療のためにすでに帰国。不動の左サイドバック阿部翔平も左足の負傷で手術に踏み切っており、復帰は来季となった。将棋に例えるならば飛車角抜き、さらには香車も1枚欠けている。リーグ王者にして世界4位となった柏を迎え撃つには心許ない布陣だ。他の4回戦が行われていた17日にはU-18のユースチームと練習試合を行い4-0で勝利したが、その内容は決して良いものではなかった。ビルドアップのリズムが悪く、クロスに対するゴール前の迫力がない。それはまさしく負傷の3選手が担っていた役割であり、この試合においてはリーグ戦で見せた強さは見ることができなかった。

FIFAクラブワールドカップで良質の経験を積んだ柏だが、コンディション面では不安の残るところだろう。12月に入り、リーグ最終節から19日間で6試合目。ほぼ中2日の間隔で試合を消化し続けてきている。選手層の厚いリーグ王者といえでもここまで続けば疲労はたまる。実際、クラブワールドカップの3位決定戦でも後半は運動量が目に見えて落ちており、選手たちは気力でカバーしているような状況だった。その上PK戦で敗れたショックがポジティブに働くか、ネガティブに働くかは未知数。田中順也や酒井宏樹など同大会で活躍し、この数日でも進歩を遂げた選手たちもいるだけに、チームマネジメントに長けるネルシーニョ監督にとっては腕の見せ所だ。

試合は互いに“地上戦”がメインの、テンポの速い展開となることが予想される。名古屋はケネディの代役に金崎夢生が1トップを務めることが濃厚で、闘莉王も欠くためセットプレーにもリーグ戦で見せた強さはない。しかし玉田圭司との相性が良い金崎が前線を務めることで、パスワークを含めた攻撃自体は速くなっている。一方で柏はもともとプレッシングからのショートカウンターが生命線のチーム。世界の速さを体感したことでその切り替えのスピード感覚は鋭さを増しており、自ずと試合のテンポも速くなっていくだろう。体力面では休養十分の名古屋に敵わない柏は、その中でポゼッションの時間帯をどのように作り、うまく休むかもポイントのひとつ。名古屋がそこで息つく暇を与えなければ、一気に優位に立つことも考えられる。

リーグ王者として世界を相手に戦ってきた柏のプライドと、柏に負けたままでは終われない名古屋の意地。両チームの実力と戦いへのモチベーションの双方において日本トップレベルの一戦は楽しみな限りだ。ちなみに、この試合の勝者の準々決勝の舞台も瑞穂陸上競技場である。クラブワールドカップで柏にホーム豊田スタジアムを“使われた”名古屋は、負ければ次戦で今度は聖地・瑞穂をも柏に“使われる”ことになる。今季のライバルに2度もホームスタジアムを使われる悔しさは味わいたくはないもの。主力3人を欠く手負いの名古屋にはこういったモチベーションも別にあることを付記しておく。ともあれ、リーグ1位と2位の対戦には、好試合となることを期待したい。

以上

2011.12.20 Reported by 今井雄一朗
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