プロ２年目の今シーズン、著しい成長を見せ、チームを昇格に導いたＭＦ高橋秀人選手。シーズン序盤は、出場機会もなかなか得られない苦しみを味わったものの、５月28日京都戦に出場して以来、警告累積での出場停止１試合を除いては、すべての試合に出場。まさに、チームの中心選手へと成長を遂げました。

さて、そんな高橋秀人選手のピッチ外の顔は、正統派のイケメン、正統派の優等生、もの静かに見えがちですが…。どうやら、ちょっと様子が違うようです…。

Ｆ東京の昇格が決まったアウェイの鳥取戦での出来事です。
ミックスゾーン（試合後の取材エリア）では、大勢の記者さんたちが集まり、それぞれの選手に、普通に、まじめな顔をして取材をしていました。私もそこで、選手の話を聞いて歩いていたのですが、そこに、高橋秀人選手が登場。「あっ！おめでとう〜」と言おうと思った矢先、頭の上から、ざぶーーーーーーーーっ。
「きゃーーーーーーーーーーーっ」
私の大きな叫び声が暗闇に響き渡り、「何事っ!?」と取材中の記者さんたちの注目を浴びることに…。なんと、いきなり頭の上から、ペットボトルの水をどばーっとかけられて、ずぶぬれになってしまったのです…。

そういえば、たしかにその週、小平のクラブハウスの食堂で、「よくレポーターさんとかにビールかけているのあるでしょう？あれやりたいよね。（ビールは）無理でも水をかけたりしたいよね〜。かけちゃおっかな〜」と、高橋選手がつぶやいていたことを思い出しました。
「まさかね…」と思いながら、私自身も中継中のカメラ前では、ちょっと警戒をしていたのですが、まさかまったく関係ないミックスゾーンでそんなことが起きようとは、私ももちろん、他の誰も予想していませんでした。
上の写真がその時の証拠…。水をかけられた後、そこにたまたま居合わせたJ's GOALのスタッフが撮影してくれました。ともあれ、びっくりはしましたが、そのお陰で、昇格の喜びのおすそ分けをしてもらえたような気もして、私にとっても忘れられない思い出となりそうで感謝（笑）。

してやったり顔でバスに乗り込んでいった高橋選手。嬉しいときには、こうしてみんなで思いっきり喜べる、いたずらっ子キャラでもあることが今回の件で判明。また今シーズンは、ピッチの中で戦う様子を見ていても、日に日にその熱いキャラクターも垣間見えるようになったように思います。シーズン前には、「２４時間プロであること」が今のテーマだと熱弁し、常にプロサッカー選手として過ごすことの重要性を語っていましたが、その通り、シーズン中は、自分なりのプロとしての生活の在り方をしっかり考え、努力を怠らず、常に目の前のことと向き合ってきた姿がありました。シーズンを通して中心選手として活躍出来たのは、そうした日々の“プロとして”どうあるべきかを考え、過ごしてきた時間があったからこそ。そんな熱い男の次のステップを見るのが、また楽しみです。

ところで後日、「今度は、Ｊ１で優勝したら、ビールで思いっきりやりたいね〜！」という話をしたのですが…、高橋選手、今度は出来ればカメラの前でやってください（笑）。

以上

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