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【J2:第38節 東京V vs 湘南】プレビュー:失うものは何もない。ラストマッチは互いの“素顔”を存分に見せあう真っ向真剣勝負を!!(11.12.02)

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12月3日(土)J2 第38節 東京V vs 湘南(12:30KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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さぁ、これが2011年リーグ戦ラストマッチだ。
「勝って、気持ちよく終わろう!」
両チームにとって、それが今節の唯一最大テーマであることは間違いない。
「本当なら、この試合まで昇格の可能性をつなげられたらよかったんだけど…」との富澤清太郎の言葉もまた、J1昇格を今季目標に掲げていた東京V、湘南にとっては、共通した思いのはずである。無念さ、悔しさ、そして、昇格を逃してもなお最後までスタジアムには足を運んでくれるサポーターへの感謝の思いを、この一戦に思い切りぶつけてほしい。

東京Vにとっては、この試合の勝敗は大きな意味を持つ。現在の勝点58は、去年の最終成績と並ぶ。ただ、昨季は全試合数が2試合少なかったため、去年からの前進を示すためには、ここで最後に勝点3を積み上げられるかは大事なポイントとなるだろう。また、5位という順位も昨季と同じ。もちろん他会場の結果も絡むが、仮に落とせば7位まで順位を下げる可能性も残っている。川勝良一監督は「最低でも昨年の“5位”はクリアしよう」と話し、最後の最後まで選手たちにしっかりとした結果を求め続けている。
そこで、最も今節の“勝利”にこだわっているのが、ルーキーの小林祐希である。「(昨季まで在籍していた現・川崎Fの柴崎)晃誠くんが抜けたところに僕が入って、結局最後までずっと『穴だ』と言われ続けてきたけど、最後しっかり勝って勝点で昨年より上回って、順位も同じ5位で終わって、『どこが穴ですか?』と言い返したい」若きボランチが、汚名返上に燃える。
富澤主将も、「5位でしっかり終わることが、いま最も身近モチベーション。それをクリアしてはじめて次の目標が生まれる。必ず達成して、チームみんなで前進したい」と語り、この試合を来季への重要な一戦と位置付けた。

だが残念なことに、前節負傷交代した巻誠一郎の戦線離脱が発表された。シーズン途中からの加入ながらすっかりサポーターの人気を集め、戦力的にもコンディションが上がったここ数試合はFWとしてコンスタントに点を取り、重要な得点源となっていただけに、チームとしても痛い。
ただ、巻の高さ、強さなどここ最近の東京Vのストロングポイントとしていた部分を欠くことにはなるが、一方で「地上戦になると思う」という河野広貴の言葉通りの展開が予想できる。恐らく、この試合ではパスを繋ぐ回数は増えるに違いない。地上戦といえば、川勝良一監督が何よりもこだわり、追求してきた戦い方。最も“ヴェルディらしい”パスサッカーで観客を楽しませ、2011年を締めくくることができるか。「最後、点を取って終われたら最高ですね」今季東京Vの象徴・阿部拓馬も意欲満点だ。
毎年のことだが、柴崎貴広が強調するように「“このメンバー”全員が揃って戦えるのはこれが最後」だ。「『最後は楽しもう』ってみんなで話した」と、河野もモチベーションを上げている。
【楽しむ】とは、やっている人も見ている人もワクワクするばかりではなく、【勝利】しなければ真の意味で完結しないということを、今季何度も痛感したはずである。最後の最後まで、いや、最後だからこそ、徹底的に結果にも内容にこだわった、“今季一番”のゲームを期待したい。

「最後」という意味では、湘南のほうがその思いは強いのかもしれない。反町康治監督の退任がすでに発表されているからである。天皇杯を勝ち進んでいるとはいえ、同監督がリーグ戦を率いるのはこれが最後となる。前節は悔しくも札幌に敗れ、ホームでのラストゲームを飾れなかっただけに、最後こそ去り行く指揮官の花道を飾りたいところだ。

とはいえ、現在今季ワーストの6連敗中と苦境が続いている。前節を見ても、札幌と「互角、もしくは互角以上のゲームの展開をしている」と反町監督が語った通り、内容としては勝てるチャンスがなかったかといえば決してそうではない。ただ、シュートが枠を捉えるか否か。ネットを揺らすか揺らさないかの差だったと同監督は振り返ったが、「そこの違いは、小さいようで大きい」ことも認めている。
また、前節以外、5連敗はすべて1点差での敗戦が続いていたが、その最大の原因を坂本紘司は「一瞬の隙」だと指摘する。毎試合、自分たちが主導権を握っている時に得点が決め切れず、逆に相手にワンチャンスを決められ自らバランスを崩していく、という同じミスの繰り返しが、現在の結果を生んでしまっているようだ。先に失点しないことがポイントか?と尋ねると、「それもまた違う。うちは先制しても、その後追いつかれ、逆転されてしまう展開も少なくないので、それ以前の問題」と坂本。自らが舵を握る“ゲームコントロール”をチーム最大の課題に掲げた。

その坂本は、東京Vに対し「アグレッシブにボールを回して、ゴールに向かってくる姿勢を90分間やり続けてくるチーム。J2で一番点を取っているだけあって、攻撃力が高い」との印象を口にする。だからこそ「(守りを固めてくる)札幌戦とは違った試合になると思う」と、展開を予想。攻め合いとなるならば、湘南のみなならず、東京Vにとっても“チャンスに決め切る決定力”と、“攻守の切り替え”、“ゲームコントロール力”はより求められるところだろう。大きなポイントとなりそうだ。

「動きのあるチームをつくってきた。最近はいろんな形で得点のチャンスを作れるようになってきた。それをお見せするしかない」という、反町ベルマーレ。そして、全員の高い運動量とミスないテクニックが必要不可欠となる「華麗にパスをつなぎ、相手を圧倒して勝つ」を標榜する川勝ヴェルディ。互いの“顔”がハッキリと見え、それが真正面からぶつかり合う、潔いラストマッチを心から期待している。最後だけは、笑って終わりたい。

以上


2011.12.01 Reported by 上岡真里江
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