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【J2:第37節 横浜FC vs 京都】プレビュー:今季ラスト2試合。登り調子の京都を迎え、ホーム最終戦で勝負を分けるのは、今季積み上げたサッカーを出し切る思いの差。(11.11.27)

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11月27日(日)J2 第37節 横浜FC vs 京都(16:30KICK OFF/ニッパ球チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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今シーズンも残り2節。横浜FCは、11月25日に、岸野靖之監督の監督としての続投と、契約を更新しない選手を発表した。目標を逸したチームの宿命として、来季でのリベンジに向けた動きは早くも始まっているが、来季に「勝ち続けられるチーム」となり、好成績を挙げるためには目の前の1試合、1試合を確実に勝てる力を付けていくしかない。そのために、横浜FCと京都の両チームが積み上げたものをいかに出し切るか、その積み上げたものに対するプライドをより強く出して勝利に結びつけることが求められる試合だ。

横浜FCは、前回のホームゲーム(第35節湘南戦)から、基本技術と切り替えのプレーを中心に、質的にも量的にもハードな練習を復活させた。「基本技術がすぐにうまくなるわけではないが、意識が変わったし、ミスする回数は減っているだろうし、ミスしてもカバーできるようになってきている」(寺田紳一)と、この練習の変化が選手のメンタルに良い影響をもたらしており、それがこの湘南戦、そして前節の熊本戦への勝利に繋がっている。熊本戦は、ミスが多い試合であったが、ボールを奪われた後の切り替えへの意識は高く、ミスをしてもチームでカバーする意識が徹底されたことで、9試合ぶりの失点0を達成した。湘南戦と熊本戦の連勝は、決して内容的には満足できるものではないが、一方で勝利に向かって現実的にハードワークして獲得したものとしては、勝てるチームの実感をチームに与えていることは間違いない。その意味では残り2試合で勝利して4連勝で終わることが、大きな意味を持つ。

そして、岸野監督はホーム最終戦における「思いの大事さ」を強調する。

「今季で(横浜FCを)辞める選手もいるし、最後のホームゲームはこの試合だけ。その思いを、こういう勝負が掛かったところで力として出せるかが大事。ワールドカップの決勝で力が入るのと一緒。そういう思いを背負ってやれるかどうか。プロはドライな世界だけど、がんばってやってきた選手が感じてゲームができようにしたい」

横浜FCにとっては、苦しかった今シーズンへの思いをぶつける大事な試合となる。

対する京都は、前節の岡山戦こそ逆転負けを喫してしまったが、それまでリーグ戦6連勝を飾っており、若い選手を主体にしながら1年間継続しているサッカーに対する自信を深めている。それは、この連勝中に、逆転勝ちをする試合、終盤にゴールを挙げる試合が多いことからも垣間見える。さらに、11月16日の天皇杯で、J1の山形を0-2のビハインドから宮吉拓実のハットトリックで逆転勝ち収め、リーグ戦の連勝中でも昇格争いをしている札幌から4ゴール、大分からも3ゴールを挙げているように、宮吉を中心にスタイルが嵌れば大量得点を挙げられるポテンシャルも持っている。ただ、警戒すべきはエース宮吉だけではない、「工藤浩平が帰ってきてから、京都が連勝を重ねている」と寺田が語るように、京都のストロングポイントは最終的にトップにつなげるためのチーム全体の動きにもある。横浜FCとしては、気を抜くポイントはない。

試合は、ボールの取り方、そして取った後に勝負所がやってくる展開となるだろう。両チームの共通点は、コンパクトにボールサイドに人を掛けて中盤でボールを奪うこと。まずは、ここでボールを取り切る回数を増やすことが重要になる。そして、両チームで考え方が異なる点は、ボールを奪ってからの攻め方。横浜FCは、相手の守備の網を緩めるためにグラウンドを広く使うが、対する京都は「戦術的には特別なことはないと思うし、ごく普通のことをしているだけやけど、特徴としては狭いところを攻めることが好き」と横浜FC・岸野監督が語るように、狭いところでも細かく繋いで攻撃を仕掛けていく。特に京都はパスワークに自信を持っており、横浜FCとしては、ボールを取り切れなかった後のカバーと、次のボールの取りどころでの攻防が重要になる。逆に、横浜FCはボールサイドに寄った京都の陣形に対して、ワイドに攻めることでチャンスを作る。このボールを奪った後の攻撃の差にも注目したい。

このカードの前回の対戦は、白熱した展開の末1-1のドローで終わった。その時よりも調子を上げているだけに、より白熱した攻防になることは間違いない。今季ラストとなるニッパツ三ツ沢球技場に集まる「思い」を見届けよう。

以上

2011.11.26 Reported by 松尾真一郎
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