スカパー！生中継 Ch181 後00:50〜
☆totoリーグ第４ターン開催中！
----------
この試合のポイントは攻撃にある。岐阜は練習から攻撃に力を入れてやってきた。この狙いは妥当と言えるだろう。というのも、岐阜は前節の岡山戦は数少ないチャンスを確実にものにして、2-1の勝利を手にした。過去の試合を振り返っても、岐阜は必ず失点をする反面、必ず点を取っている。毎回失点をし、時には大量失点をする緩慢な守備は困ったものだが、毎回点が取れていることは評価に値する。
短所を消すのか、長所を伸ばすのか。チームの選択は長所を伸ばすこと。好調を維持するFW西川優大、MF押谷祐樹、嶋田正吾をいかすべく、奪ったボールからクサビ、サイドの展開の精度を高める作業を入念に行った。攻撃面のポイントとしては、クサビの活かし方にある。西川へクサビを当てた後に、いかに流動的に展開できるか。さらにクサビからサイドに展開して、いかにサイドバックの攻撃参加を有効活用できるか。
当然これを磨くとなると、DFラインは高くなるし、相手にカウンタースペースを提供することになるだけに、リスクは伴う。しかし、長所を伸ばす選択をした以上、それは覚悟の上で、それを上回る結果をもたらす覚悟である。
草津戦は当たり前のことであるが、いかに相手より多く点を取るかが勝つためのポイントとなる。相手のカウンターは怖い。岐阜は熊林親吾、松下裕樹の中盤に毎回手を焼いているだけに、彼らにいいボールが行かないような嵩にかかった攻撃を仕掛け、先手を取る必要がある。岐阜は攻撃力だけに目を向ければ、2点取られても3点取れるチームだが、今の守備の質を考えると、先制点を許すと、立て続けに崩れてしまう危険性がある。岡山戦もGK川浪吾郎のビッグセーブが無ければ、結果は全くの逆だったかもしれない。それだけに先制点を奪うことも、重要なポイントになる。
草津の守備をどう突破するか。それは西川とボランチの新井涼平の出来がカギを握っている。この2人がどう真ん中で起点となれるか。新井が効果的なパスを出すことが出来、うまく西川にボールが収まれば、岐阜のチャンスは一気に広がるだろう。草津は現在2勝4分けと負けなしで来ているが、前節以外は失点をしている。それだけに岐阜の付け入るチャンスは十分ある。
乱打戦が予想されるこの一戦。果たしてどちらが多くゴールを決めるのか。スリリングな試合展開を見たければ、長良川競技場に足を運んでほしい。ただし、岐阜は先制点を取らなければ、そういう流れにはならないかもしれないが。
以上
2011.11.12 Reported by 安藤隆人
