スカパー！生中継 Ch363 後02:00〜
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横浜Ｆ・マリノスの栗原勇蔵は、この一戦について、「ウチにとっても浦和にとっても“逆の意味で”大事な試合」と言った。
“優勝を争う”４位の横浜FMは、Ｊ公式戦６試合連続未勝利中（４敗２分）。首位・柏レイソルとの勝点差は「７」で、逆転戴冠が厳しくなってきた。しかし、「可能性がある限り、優勝をめざす」（小椋祥平）と選手たちの目に曇りはない。また振り返れば、いつの間にか５位ベガルタ仙台が勝点差「２」まで接近。ACL出場権獲得のためにも負けられない一戦である。
“残留を争う”浦和レッズは、ヤマザキナビスコカップでの決勝進出とは対照的に、リーグ戦で８試合続けて勝ち星に恵まれず、前節16位に。ついにＪ２降格圏へ転落した。そこでクラブは突如として、大ナタを振るった。20日にペトロヴィッチ監督の契約を解除し、ユース監督の堀孝史氏がトップチーム監督に就任。果たしてこの時期での監督交代劇が特効薬になりえるのか。44歳の新指揮官の初采配に、浦和ファン・サポーターの強烈な熱視線が送られるに違いない。
横浜FMは、休養明けの18日のトレーニングで、横へ横へとボールを繋いでからクロスを上げ、中で合わせるパターン練習をこなしていた。その際、コーチからは「（ボールを）もらう動きを工夫しろ」「動き直して（ゴール前に）入れ」などの声が飛んだ。最近の試合では攻撃の意図が見えづらく、ビルドアップもスムーズさを欠いていた。よって、その改善を図るための練習だと思われる。そこですり込まれた“横”への意識が、攻撃の鍵になりそうだ。
そして、復帰３戦目の中村俊輔の出場時間が長くなることが予想される。彼のスルーパスによる“縦”への攻撃が融和すれば、相手の脅威になるだろう。
対する浦和は、先取点を奪うことが白星への道標になるのではないだろうか。前節の大宮アルディージャ戦では守りを固めてきた相手に先制されて焦り、個の能力に偏る攻撃という悪癖が出てしまった。また、横浜FMとの前回の対戦でも、前半は押し込んだが、したたかに守られ、後半に渡邉千真のゴールを献上。その後、前掛かりになったところで、裏に抜けた大黒将志に加点されている。
これ以上、同じ過ちは繰り返せない。ヤマザキナビスコカップ準決勝・G大阪戦で見せたようなハードワークに裏付けされた守備から、個人技も絡めた速攻で、先制ゴールをもぎとりたいところだ。
横浜FMの選手たちが、この試合の焦点と考えているのは「１対１の場面で負けないこと」（小椋)。なかでも「本当にキレがあり、決定力もある」（栗原）ドリブラー原口元気を抑えることが、DF陣に与えられた“特命”だ。
「浦和のキーマンは柏木（陽介）選手。彼がゲームをつくるから」と、赤の背番号８を警戒したのは谷口博之。谷口＆小椋のＪ屈指の“対人力”を誇るＷボランチが、柏木からいかに自由を奪うかにも注目したい。
以上
【浦和レッズ戦イベント情報】
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2011.10.21 Reported by 小林智明（インサイド）
