今日の試合速報

ブルーロックLP
ブルーロックLP

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第6節 岡山 vs 鳥取】鳥取側レポート:序盤の2失点が大きく響いた鳥取。積極性を欠き、『陰陽ダービー』でライバルに屈す。(11.10.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月19日(水) 2011 J2リーグ戦 第6節
岡山 2 - 1 鳥取 (19:34/カンスタ/5,170人)
得点者:12' ストヤノフ(岡山)、17' 小林優希(岡山)、67' 実信憲明(鳥取)
スカパー!再放送 Ch182 10/20(木)後10:30〜
☆totoリーグ第4ターン開催中!
----------
岡山側レポートはこちら

前半終了のホイッスルが鳴った瞬間、ピッチの脇で戦況を見守っていた松田岳夫監督は、傍らにあった水の入ったペットボトルをコツンと蹴った。小さなアクションからは、0‐2というスコア、思うようにチャンスを作れない内容に、フラストレーションを溜めていることがうかがえた。後半に1点を返したものの、結果的に前半の不出来が響いた鳥取は、ライバル対決の『陰陽ダービー』で苦杯をなめることになった。

天皇杯2回戦も含め、最近の公式戦3試合を2勝1分と調子を上げていたのは、その3試合をいずれも無失点に抑えたからこそ。しかし、この日は序盤からミスが多く、敵陣深くまで進む前に相手にボールを渡してしまうシーンが頻発した。そのままゴール近くまで攻め込まれるなど、苦しい状況が続く中、10分過ぎには左サイドから攻め込まれ、ペナルティーエリア内で三浦旭人が反則を取られてPKを献上。これを決められ、開始12分で先制を許すと、その後も悪い流れを断ち切れず、17分にはクリアが短くなったところを突かれ、左サイドを崩されて2点目を奪われた。

25分に尾崎瑛一郎が右サイドからセンタリングを送り、GKにキャッチされたが、敵陣深くまで入ったのは、これが初めて。先発かと思われたキム ソンミンが体調不良で欠場し、実信憲明、ハメド、美尾敦の3トップで臨んだ前線にボールが行くことが少なく、そのほかの前半のチャンスは、リスタートからの数回だけだった。「前へ前へと来る相手に対し、きれいなサッカーをしすぎた。相手を裏返すプレーがなく、足元のプレーに終始してしまった」と松田監督は語ったが、攻撃時にショートパスに固執し、前線にロングパスを送って、いったんディフェンスラインを下げさせるなどの“相手を裏返す”プレーがなかった。実信は「もっと一人ひとりが顔を出すプレーをしていれば、パスもつなげたんじゃないかと思う」と語っており、受け手の動きが少なかったことも、ボールホルダーが常に相手のプレッシャーにさらされてしまった要因だった。

後半も、プレーの質は少し変わったものの、全体的に動きが重く、チャンスを作るまでには至らない。それでも60分、尾崎に代えて丁東浩、三浦に代えて奥山泰裕が入ったところから、2人のアグレッシブなプレーなどで、少しずつ攻撃に勢いが出てきた。62分にはハメドが個人技で中央を突破して惜しいシュートを放ち、66分には奥山のシュートからCKを獲得。そのCKからゴール前で混戦となったところで、戸川健太が倒されてPKを得ると、実信が決めて1点差に詰め寄った。

苦しい状況ながらも得点を奪ったことで、ようやく反撃モードに。その後はリスクを承知で攻め込む場面が増えたことで、カウンターでピンチを迎えながらも、何とか耐えて同点、逆転を目指した。しかし、ラストパスがわずかにかみ合わず、決定的なシュートを打つことができない。終盤には移籍後初出場となる鈴木伸貴を投入したが、あと1点が最後まで奪えず、そのまま逃げ切られた。
「悔しい。今日はどんな形であれ勝ちたかった」と語った服部年宏は、「相手が前から来ることは想定していたけど、チーム全体が積極性を欠いたところがあった」と続け、奥山も「(交代出場するまで)外から見ていたときに、ダービーでもあるし、後半のような、もっとスイッチを入れた感じを見せなければダメだなと感じた」と語った。J2初挑戦の今季、監督や選手は「一番下からのスタート」と繰り返し語ってきており、プレーの質で劣勢に立たされることは、ある意味で当然。しかし、さらに積極性まで欠いてしまっては、勝機を引き寄せることも、ままならなくなる。反撃に転じるまでの自分たちのプレーだけでなく、ホームでアグレッシブに戦って勝利をつかんだ岡山の姿にも、それを教えられた感のある一戦だった。

以上

2011.10.20 Reported by 石倉利英
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第30節
2024年9月14日(土)19:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/09/14(土) 00:00 ハイライト:川崎Fvs鳥栖【明治安田J1 第30節】