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【J2:第6節 北九州 vs 湘南】レポート:計24本のシュートも得点に結びつかず。スコアレスドローで勝点1を痛み分け。(11.10.20)

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10月19日(水) 2011 J2リーグ戦 第6節
北九州 0 - 0 湘南 (19:03/本城/3,011人)
スカパー!再放送 Ch183 10/20(木)後00:00〜
☆totoリーグ第4ターン開催中!
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どちらに転ぶか分からない試合は、往々にして、後半のアディショナルタイムが劇的な展開になったり、あるいは不用意なミスでスコアが動いたりする。しかし、今宵のようにどちらにも転ばない試合というのもあるのだろう。「お互いにため息で終わってしまうシーンが多くて」と反町康治監督。両チームあわせて24本のシュートは一度もゴールネットを揺らさなかった。

立ち上がりにリズムを掴んだのは北九州だった。2戦連続で先発出場となった大島康明への供給が何度もあり、大島もそれに応える彼らしい泥臭さを見せていく。「コンディションはいいし、周囲との連携もいい」と大島。25分には関光博の右サイドからのアーリークロスに頭で合わせてシュートに持ち込む。ただ難しいボールをうまくコントロールしたが湘南のGK西部洋平に阻まれてしまう。

ゲームが進むにつれて湘南もチャンスを作っていく。29分にはアジエルのフリーキックを山口貴弘が田原豊に流し、そのまま田原が右足で狙う。これはブロックにはじかれるも、32分にもマークが外れた田原が再びシュートにまで持ち込んだが、これも枠をとらえきれなかった。
ただ田原が自由にプレーできていた時間は短く、北九州が組織的なディフェンスで田原への供給も断っていた。「持ち上がっていったときに、行き詰まるところがあった」とサイドバックの臼井幸平。流れを呼び込みながらも掴みきれなかった湘南は、長いボールを送ったり、カウンターからの仕掛けを行うがやや個の打開力に頼ってしまい、ハードワークを続ける北九州の最終ラインを突破できなかった。

後半は攻守がめまぐるしく切り替わる展開で、双方がカウンターでゴール前まで一息に運んで行く。しかし北九州はシュートのタイミングが遅れたり、追い越していく選手やサポートを待ってしまうことでカウンターの勢いが途中で消滅。敵陣までは入り込んでいたもののゴールは近づいてこなかった。一方の湘南も永木亮太やハン グギョンが前戦へ積極的に顔を出すなど前半に比べると厚みは増したが、再三のチャンスも堅い守備にはじかれた。

北九州は89分にようやく交代カードを切る。桑原裕義、林祐征を投入し、さらにアディショナルタイムにはレオナルドを送り出すと、最後にビッグチャンスが訪れる。
左のタッチライン際でボールを受けたレオナルドが、GKを越えてゴールエリア右側に落ちていく絶妙なクロスを送ると、そこに福井諒司と森村昂太が走り込んでいく。最後は「ゴール前に行ければボールが入るという気持ちで、自分の判断で上がっていった」と話す福井が体を投げ出すようにしてシュート。しかしわずかに右に逸れて、今季の北九州らしさである“劇的ゴール”はならなかった。

本城で今季唯一の開催となった平日ナイトゲームはスコアレスドローに終わった。ただ北九州は残り8試合を残して勝点を44に伸ばし、今季目標としていた「56」に手の届くところまで近づいてきた。三浦泰年監督は「走ること、戦うこと、考えること、ボール際、ライン際、ゴールすること、ゴールを守ること。すべての原点をしっかり見つめ直さなければ目標に変わってはいかない」と引き締める。原点を見つめ直すためには、今宵の勝ちきれなかった試合のさまざまな局面が糧になるだろう。

ため息の星月夜の一戦も、それぞれの目標に向けたステップにしなければならない。どちらにも転ぶことのなかった試合は、どちらかに転んだ試合よりも大きな経験を得たはずだ。

以上

2011.10.20 Reported by 上田真之介
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