10月15日(土)J1 第29節 浦和 vs 大宮(16:00KICK OFF/埼玉)
スカパー!生中継 Ch181 後03:00〜
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※浦和側プレビューはこちら
プレシーズンのさいたまシティカップとヤマザキナビスコカップ2回戦も含め、今シーズン5回目となるさいたまダービー。いくらダービーとはいえ、5回目の対戦ともなるとお腹いっぱい感が否めないだろうな……と、お互いに中位にいた夏くらいまでは思っていたが、現実にはとんでもなく熱いシチュエーションとなった。大宮は勝点32の14位。浦和は勝点29の15位。降格圏の16位・甲府は勝点27に迫っている。甲府が勝ち、大宮に敗れると、浦和はついに降格圏に転落する。大宮が羨望の対象であったライバルを蹴落とすか、逆に浦和が引きずり込むか。「2倍重要な試合になる。この状況に燃えないヤツはいない」(北野貴之)と、選手たちも生き残りをかけて熱く燃えている。
大宮はここまで公式戦3連敗。ヤマザキナビスコカップ2回戦の第2戦、ホームで迎えたさいたまダービーを落とした後、リーグ戦で最下位の福岡に痛烈な一刺しを食らい、さらには天皇杯で福岡大学に破れる失態を演じた。「コンディションの良いメンバーを優先」(鈴木淳監督)したヤマザキナビスコカップを別とすれば、大宮はポゼッションして攻めることはできているが、「決めるべきところを決めきれない」(渡邉大剛)「最後の1/3が崩せない」(青木拓矢)、課題を抱えている。急に精度やコンビネーションが向上するわけはないので、勝点3を奪うためには何か方策が必要だ。
「あくまで戦い方は変えない」という鈴木監督だが、試合前々日の練習の紅白戦では橋本早十を左MFでテストした。正確な左足のキックが持ち味で、前任の張 外龍監督時代は左MFおよびボランチとして重用され、セットプレーのキッカーとしても得点にからんでいた。福岡大学戦後、鈴木監督は「守備に人数をかけられると崩すのは難しい。セットプレーでもっと点が取れるよう、飛び道具的なものも必要」と語っていたが、橋本の左足は十二分にそれに値する。紅白戦の中でも、コーナーキックから危険なポイントに鋭いボールを送っていた。また「クロスやラストパスを出せる選手」として、「攻撃のアクセントになる」と指揮官は期待を寄せている。
ただ、これはあくまで前々日の練習でのこと。ここのところスタメンで起用されている金久保順の調子も決して悪いわけではない。右SBとCBの連携が浦和の弱点の一つであり、そこを積極的に突いていくなら、自ら仕掛けることのできる金久保。より慎重に入るなら、攻守のバランスが取れて一発のパスがある橋本。「もちろん勝ちに行くのは大前提だが」と前置きしながらも、「順位や勝点を考えれば、引き分けは受け入れがたい結果ではない」と鈴木監督は語るが、当日のスタメンにどちらの名前があるかによって、指揮官のこの試合への入り方が明らかになるだろう。ケガ明けで戻ってきた李 天秀の使い方にも注目だ。
守備では「浦和は2トップになったことで、前線にモビリティが出てきた」(鈴木監督)と、2トップの得点力そのものよりも、2トップにボールが入ることによって原口元気、梅崎司、柏木陽介らが連動して攻撃してくることに警戒を強めている。「2トップにボールを入れさせない」(鈴木監督)よう、前線からアグレッシブにプレスをかけると同時に、広範囲に動き回って起点を作るエスクデロ セルヒオの「マークをコミュニケーションしてしっかり受け渡す」(深谷友基)ことが鍵になるだろう。
いずれにしても、ここまでくれば深谷の言うとおり、「相手以上に強い気持ちを持って臨むだけ」。残りの対戦相手を見ても、名古屋・川崎F・鹿島・広島・甲府と続く大宮も苦しいが、横浜FM、磐田、仙台、福岡、柏を残す浦和もそれ以上に苦しい。大宮はここまで公式戦3連敗、浦和も公式戦3連勝とはいえリーグでは21節以来勝星がなく、この試合を落とせば自信を再び喪失しかねない。負けたほうが降格する――そんな予感すら漂わせる、かつてない緊張感と危機感に明日、埼玉スタジアム2002は包まれる。
以上
2011.10.14 Reported by 芥川和久
J’s GOALニュース
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