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【J1:第29節 浦和 vs 大宮】浦和側プレビュー:ヤマザキナビスコカップの勢いをリーグ戦にも!形が見えてきた浦和が大宮に襲いかかる(11.10.14)

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10月15日(土)J1 第29節 浦和 vs 大宮(16:00KICK OFF/埼玉チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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ヤマザキナビスコカップでつかんだものをリーグ戦にも持ち込む。

J1では8月14日の新潟戦を最後に7試合勝利から見放され、16位甲府と勝点わずか2差にまで詰め寄られている。降格の魔の手がすぐそばにまで迫ってきている浦和だが、ヤマザキナビスコカップでは準々決勝でC大阪を倒すと、準決勝では2007年から公式戦で一度も勝てていなかった苦手のG大阪から勝利を収めた。

結果だけでなく、内容も伴った白星の連続だった。特にG大阪戦は選手たちがすっかり失っていた自信を取り戻す試合となった。10月2日のリーグ戦で対戦した際には攻守ともに問題点が数多く噴出し、0─1という点差以上に実力の違いを思い知らされたが、それからわずか1週間で別チームのように生まれ変わってみせた。

危機感を抱いた選手たちが改めて戦い方を確認し、守備から入ることで意思統一を図れたことが大きい。その過程で守り方にも修正を加えた。これまではマンツーマンで相手を見ていたが、相手に簡単に揺さぶれることが多くなり、決して機能していたとは言いがたい状況だった。そのため最近はブロックを築いて相手を待ち構え、マークを受け渡して危険なスペースを作らない方法にシフトチェンジしている。同じくこれまでの戦いではあまり見られなかった横へのスライドも行うようになり、個人よりも組織で対応する戦い方になっている。永田充によるとナビスコカップのG大阪戦では「ラインをコンパクトに保つことと、横のスライドを速くする」をDFラインで確認し、その成果が出たという。マークの受け渡しについても「つかんで、離すというのがスムーズになっている」と話し、自信を覗かせた。

中盤との連携も改善されている。ナビスコカップでヒーローとなった梅崎司は「ブロックを作って、挟んで、自由にやらせない。DFラインからの要求はかなり多くて正直キツいけど、1人でもサボると機能しなくなる」と語る。そして守備陣同様に今の戦い方には手応えを感じており、「ハマッていないとキツいだけだけど、今は取ったらチャンスになるし、守備も楽しくできている。チームが1つになって戦えている」と力を込める。

攻撃面も光明が差し込んでいる。ナビスコカップで試したエスクデロ セルヒオとデスポトビッチの2トップの組み合わせが機能し、これまでずっと苦しんでいた前線でのボールの収め方にようやく答えが見えてきた。指揮官も「ランコとセルヒオのキープ率というのがここ最近の良いプレーにつながっている」と笑顔を見せる。

なかでも鍵を握るのがエスクデロ。今の浦和の選手のなかで一番ポストプレーの質が高く、本田圭佑を彷彿とさせるフィジカルの強さを生かした鬼キープで複数に囲まれてもタメを作ることができる。そして前を向いたら重戦車のようなパワフルなドリブルで敵をなぎ倒してボールを前に運べる。現在の浦和の攻撃はエスクデロのボールキープなしでは成立しないと言っても過言ではない。「時間とスペースができるし、アイツがキープしてくれることで僕らが前を向いて仕掛けることができている」と梅崎も絶賛する。背番号15は、今や絶対に欠かすことのできない戦力となっている。

攻撃が機能している要因として、梅崎の存在ももちろん大きい。長い雌伏の時を経て復活を遂げた小柄なアタッカーは今、ピッチ上で最も躍動している選手だ。「体はキレているし、前を向いてボールが持てているのはその証拠だと思う」と本人も好調を自覚している。梅崎が絡む攻撃は相手に脅威を与えている。

しかし、ここで悩ましい問題が出てくる。原口元気が代表から戻ってきたことで攻撃陣の組み合わせをどうするか。原口は低迷するチームを1人で引っ張ってきた大黒柱。特別な事情がない限り、メンバーから外さないほど指揮官の信頼も厚い。最近はさすがに勤続疲労で調子を落としつつあるが、ペトロヴィッチ監督は「欧州でも若い選手はクラブ、代表と試合に出て落ちてくるが、それでも出場している」と話し、起用を示唆している。

原口を使うとなると、ナビスコカップで成果を上げたチーム編成に手を加えることになる。2トップの組み合わせは指揮官の評価から考えても変えないだろうから、原口とポジション的にバッティングする好調の梅崎をどうするかというところが焦点となる。梅崎を右で使うのか。それとも原口と同じく基本的にはスタメン起用してきたマルシオ リシャルデスを送り出し、梅崎は切り札としてとっておくのか。あるいは思い切ってナビスコカップの形でスタートし、原口をスーパーサブとして使うのか。攻撃のカードとしては山田直輝も控えており、ペトロヴィッチ監督が中盤をどのように構成してくるのか注目が集まる。

今回の「さいたまダービー」はいつも以上に大きな意味を持つ。浦和と大宮の勝点差はわずかに3。「次はダービーというよりも、どのチームが生き残っていくのか占う試合になる。僕らは勝点3を取らないと追いつけないし、大宮は突き放したい。負けたら降格が現実的になってくるし、残留がかかった大事な一戦」と語るエスクデロの言葉には熱がこもる。他の選手たちも「今年で一番大事な試合」と気合いが入っている。今季公式戦4回目の激突となる「さいたまダービー」は今までで一番熱い試合になりそうだ。

以上

高橋峻希選手(浦和)「大宮戦へのスペシャルインタビュー」はこちら!

2011.10.14 Reported by 神谷正明
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