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【第91回天皇杯 2回戦 横浜FM vs 讃岐】レポート:ジャイアントキリング手前で横浜FMが逆転。讃岐の善戦と中村俊輔の復帰が好印象を残す(11.10.13)

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10月12日(水) 第91回天皇杯 2回戦
横浜FM 3 - 1 讃岐 (19:00/ニッパ球/2,905人)
得点者:78' 石田 英之(讃岐)、86' 兵藤 慎剛(横浜FM)、88' 谷口 博之(横浜FM)、90'+3 大黒 将志(横浜FM)
★第91回天皇杯特集
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「正直、これで勝てたかなと思った」
会見でカマタマーレ讃岐・北野誠監督がそう話したとおり、78分に先制して終盤にリードしていたのは、JFLの讃岐のほうだった。金星を掴みかけたのだ。

しかし、そこから横浜F・マリノスが意地の大逆転。立役者は背番号25、中村俊輔である。
失点直後の79分に交代出場、約1か月半ぶりとなる公式戦復帰を果たす。86分の同点弾の2分後、中村の正確な右クロスをファーで小野裕二が折り返し、中央で谷口博之がプッシュして逆転。
90+3分のダメ押し弾も中村が起点に。右サイドで相手守備網を切り裂くスルーパスを送り、走り込んだ谷口がグラウンダーのクロスを中へ。大黒将志が難なく合わせた。

「俊輔が入って、ボールが持てて、タメもつくることができた」(横浜FM波戸康広)
「あれだけ左右に振られてはしんどかった」(北野監督)
ゴールに直結するプレー以外も、他の選手との“違い”を見せつけた中村。緩急あるドリブルで独特の“間”をとり、淀みない攻撃の流れを生み出す。さらにピッチ全体を俯瞰したかのような大きな展開力で、相手DFを翻弄。まだトップコンディションではないそうだが、それでも存在感を示し、次戦15日のリーグ戦、サンフレッチェ広島戦(@日産ス)への期待も膨らんだ。

横浜FMが苦戦した理由は、何度も訪れた決定機を外したことも一つだが、讃岐が守備で善戦したからにほかならない。
讃岐が対横浜FM用として敷いたシステムは、変則4−4−2。中盤にフラットな3ボランチを並べて、バイタルエリア付近をケアし、その前では石田英之が相手ボランチへ執拗にプレスをかける。2トップも献身的な守備を見せ、「Jリーグのチームと同じぐらいのプレッシャーをかけてきた」と相手の谷口に言わしめた。
最終ラインも下がり過ぎることなく、粘り強く対応。その守備にはめ込んだという意味で、前半は讃岐ペースだった言えるだろう。

ただ、その分、体力の消耗が激しかったのか。50分を過ぎたあたりから、横浜FMの小野裕二などに独力で突破をされるシーンが目立ち出す。それでも、78分にFKからのこぼれ球を石田が左足ボレー。鮮烈な一発をゴール左スミへ突き刺し、J1クラブをあと一歩まで追い込んだ。
試合後には讃岐選手たちへ、横浜FMのファン・サポーターからも多くの拍手が送られ、天皇杯らしい和やかなムードに包まれた。

横浜FMのトピックスがもう一つ。この日はGK榎本哲也が、昨年4月のヤマザキナビスコカップ以来の出場を果たす。17分には、ゴール前で1対1の場面になる決定機に鋭い出足で詰め寄り、至近距離でシュートブロック。「天皇杯はそんなに簡単じゃないというのは、何回かやっているのでわかっていた。こういう展開になることも予測していた」。試合後、淡々と話す背番号1の言葉から、『元』正GKとしての矜持を感じとれた。

以上


2011.10.13 Reported by 小林智明(インサイド)
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