10月12日（水）第91回天皇杯 2回戦 新潟 vs 富山ク（19:00KICK OFF/東北電ス）
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★第91回天皇杯特集
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新潟の天皇杯初戦は、サブメンバーらのアピールの場にもなる。ベテランのDF内田潤もその１人。今季公式戦ホーム初出場が濃厚だ。健在ぶりを示すとともに、大詰めのリーグ戦で活躍するための足がかりにする。

「オレンジを着てプレーしたいですね」。内田は笑顔で言った。今季の公式戦出場はリーグ戦、ヤマザキナビスコカップともに1試合ずつの合計2試合。いずれもアウェイで、まだホームではプレーしていない。富山新庄クラブ戦は本職の右サイドバックでスタメンが濃厚だ。「ビッグスワンでプレーして、きっちり勝ちたい」と決意を言葉にする。

ヤマザキナビスコカップ2回戦の清水戦（9月14日、1-2）では今季初スタメン。サイドを主戦場として83分間プレーし、無駄のないポジショニングで攻撃の起点を作り、相手を網にかけるような巧みな守備でピンチを防いだ。1試合分走り切るスタミナは確認済み。「カテゴリーが下の相手と戦う天皇杯は試合の入りが大切。隙を見せずにきっちり先手を取りたい」。チームを安定した試合に導くために持ち味を発揮する。

今季は故障が重なると同時に、若手の台頭、サイドバックの補強などで開幕から出場機会を失っていた。それでも気持ちを落とささずにトレーニングを積んだ。迷いがある若手には率先してアドバイス。ピッチに立っていなくてもチームの要であり続けた。そして、プレーでも存在感を示すのが天皇杯だ。9日の練習試合ではゴールも決めた。いつでもプレーできる状態は作ってある。

黒崎久志監督は「もちろん勝ちにいく。試合に出ていないメンバーの底上げにもなる」と天皇杯を重視する。リーグ戦では現在13位。まだ残留争いから抜け出しきれたとは言えないだけに、残り試合に勢いをつけるためにも重要な試合と位置づける。内田もそれは承知の上。「タイトルを狙える大会。いい内容で結果を出せるように」。ベテランらしいプレーでチームの士気を高める。

富山新庄クラブは北信越リーグ2部に所属。昨年、今季と元新潟の西原幹人らJリーグ経験者を補強した。天皇杯1回戦では新潟のJAPANサッカーカレッジを下し、新潟勢対決を阻止した。1回戦で見せたように、守備を固めてカウンターを狙う作戦で波乱を狙う。

新潟は序盤からペースを握って押し切る展開に持ち込みたい。富山新庄クラブは1点差以内につけて、焦りを誘う展開が理想。立ち上がりの試合運びがポイントになる。

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2011.10.11 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）