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【第91回天皇杯 2回戦 清水 vs 岐阜SE】プレビュー:J1 vs 社会人リーグの戦い。伸び伸びと力を発揮しながら挑んでくるFC岐阜SECONDに、清水は力の差を見せつけられるか。(11.10.07)

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10月8日(土)第91回天皇杯 2回戦 清水 vs 岐阜SE(13:00KICK OFF/アウスタ)
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★第91回天皇杯特集
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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得するためにも、清水が何としても優勝したい天皇杯。その初戦の相手は、初めて2回戦に出場し、初めてJ1チームと公式戦を戦うFC岐阜SECOND。同チームは、JFLを3部リーグとすれば、4部にあたる東海社会人リーグ1部に所属するアマチュアチーム。普通に考えれば清水が勝って当たり前の対戦だが、必ずしもそうはならないのが天皇杯の恐いところだ。

実際、FC岐阜SECONDは、清水や清水サポーターにとってはまったく未知の相手だ。FC岐阜(J2)のオフィシャルHPでは、“セカンド”(チームの愛称)について以下のように紹介している。

「FC岐阜SECONDチームは、2012年岐阜清流国体を目指して、編成されたチームです。所属選手は仕事を持ちながらプレーを続けるアマチュア選手たちで決して恵まれた環境ではないが、そのスピリットと熱い戦いはトップチームに負けていません。その証拠にSECONDチームの試合にも多くのファンやサポーターが応援に駆けつけてくれています」

元々はFC岐阜のサテライトチームのような役割を持って2006年に地区リーグからスタートし、昨年東海社会人リーグ2部に優勝して、今季から同1部に昇格を果たした。そこで活躍した片山朗がJ2のロアッソ熊本に移籍するなど、プロ選手も輩出している。
 初挑戦の1部リーグでは、今季5位に終わり、優勝したshizuoka.藤枝MYFCとは大きな勝点差をつけられた(藤枝38/岐阜16)が、天皇杯では大躍進。1回戦では、藤枝MYFCを破って静岡県代表になった静岡産業大学を2-1で下し、初めてJ1チームに挑戦するチャンスを獲得した。その意味では、初の1回戦突破で大きな自信と勢いをつけ、伸び伸びと思い切り清水にチャレンジしてくるだろう。

一方、清水のほうは、チームとしては確実に上り調子にある。ユングベリが徐々にコンディションを上げ、小野伸二もケガから復帰して、2人が初めて揃って出場した前節・名古屋戦では、チーム全体として今季最高のパフォーマンスを見せ、2位の名古屋を攻守に90分間圧倒した。これで高原直泰が復帰してくれば、さらに期待は増してくる。

そうしたチームの流れを考えると、この試合で大きくメンバーを入れ替え、チームのリズムを崩すようなことはできない。もちろん、2回戦で負けることなど絶対に許されない。残念ながらナビスコカップで敗退したことにより、スケジュール的には少し余裕が出たため、休ませなければならない選手もそれほど多くはない。

アフシンゴトビ監督も、「天皇杯は勝つことが非常に大事なゲーム。タイトルを獲ることによって、ACLへのチケットを得ることができます。どこが相手でもサッカーに簡単なゲームというのはないので、リスクを冒さず、バランスのとれたチームで臨むことが重要です」と語っている。したがって、新戦力を試すにしても、限られた人数になることが予想される。

そんな中で注目される若手を挙げるとすれば、2年目の鍋田亜人夢と3年目の竹内涼の2人だ。鍋田は、すでにリーグ戦で6試合、181分出場しているが、まだ公式戦のゴールはない。今回は、アレックスがオーストラリア代表の遠征で不在であるため、先発かどうかは別にして出場する可能性はかなり高く、プロ初ゴールを決めるには大きなチャンスと言える。物心ついた頃からの憧れであるアウスタでの初ゴールが決まれば、彼の成長を楽しみにしている地元サポーターにとっても記念すべき1点となるだろう。

竹内は、8月以降ベンチ入りの機会は増えてきて、まだ公式戦の出場はないが、彼に対する周りの選手の評価もかなり高くなってきた。今回も18人のメンバーに入る可能性は高く、プロ初出場に向けてはこれまででいちばんのチャンス。もしそれが実現したとき、神経が太いと言われる竹内が、どれだけ自分らしさを発揮できるかに注目したい。

運動量という意味では、岐阜SECONDが互角以上の動きを見せることが予想され、球際でもかなりアグレッシブにチャレンジしてくるだろう。したがって、清水に少しでも油断があれば、主導権を握れるとは限らない。また、0-0の時間が長くなればなるほど、岐阜SECONDが自信をつけ、逆に清水には焦りが増し、難しい戦いになってくる。

そう考えると、清水にとっては立ち上がりが非常に重要なゲームとなるだろう。キックオフ直後から全力で攻め込み、早い時間に先制点・追加点を奪って、岐阜SECONDに力の差を見せつけることが、3回戦への一番の近道だ。
逆に岐阜SECONDがそれを許さない頑張りを見せるのか。13時キックオフで暑さも影響する可能性があるだけに、序盤から目が離せない見どころたっぷりの試合になることだろう。

以上

2011.10.07 Reported by 前島芳雄
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