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【第91回天皇杯 2回戦 川崎F vs 高崎】プレビュー:けが人が復帰し、復調気味の川崎Fがその実力を発揮できるかがポイント。アルテ高崎の挑戦を受ける。(11.10.07)

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10月8日(土)第91回天皇杯 2回戦 川崎F vs 高崎(15:00KICK OFF/等々力)
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★第91回天皇杯特集
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タイトルを目指し、招聘した相馬直樹監督指揮下での初年度は、難しいシーズンとなってしまった。リーグ戦では夏場に大きく失速し、クラブワースト記録となる8連敗を喫するなど中位に低迷。ナビスコ杯も2回戦で横浜FMに敗れ、シーズン終盤にして2つのタイトルを失った形である。そんな川崎Fに唯一残されたタイトルが、天皇杯である。

その天皇杯でプロ入り後初ゴールを決めたのが、今季チーム内得点王の小林悠。小林は「去年は2点とれましたし、もっと取れるようにしたい」と意気込むと「タイトルをかけた大会ですし、強い気持ちを持ってやりたい。カテゴリーが下のチームですが、自分たちの戦いをやりたいです」と力強く話してくれた。

ご存知の通り天皇杯のタイトルはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)と直結している。そうしたレギュレーションを踏まえ、相馬直樹監督は「大事な、アジアにつながる大会ですし、最初をいい形でスタートさせたい。等々力でのゲームですし、きちんと勝ち切りたいと思います」と話す。

もちろん、天皇杯とACLとを連結させて語るのは選手も同じ。例えば楠神順平は「天皇杯を優勝できればアジアとやれる。アジアを相手に戦えるのは刺激になりますし、ACL出たいですね」と気持ちを込めていた。

天皇杯優勝に向け、まずはその初戦を迎える川崎Fは代表に中村憲剛を送り出している一方、夏場の低迷の一因となっていたけが人が続々と戦線に復帰している。例えばすでに試合にも出場した小宮山尊信に加え、5日に行われた青山学院大学との練習試合には右膝の負傷により約3ヶ月に渡って戦線を離脱していた稲本潤一が久しぶりに対外試合を経験した。その稲本はこの天皇杯についてこのように述べている。

「足は問題なくやれています。コンディションもいいです。天皇杯は使ってもらえると思いますし、新潟戦に向けて勝てる準備をしていきたいですね」

陸前高田市の小学生が等々力を訪れる16日の新潟戦でのリーグ戦復帰に向け、貴重な実戦の場となるこの天皇杯2回戦に対し稲本は高いモチベーションを見せていた。

ちなみにその稲本について、青学戦で同じピッチに立った田坂祐介は「中盤で奪っていく激しさはある。ボールを取ってくれるという安心感もある。あのプレスは健在でした」と話し、負傷前の状態に近づいているとの認識を示していた。稲本自身は出場機会を与えてもらいたくて仕方ないようだが、相馬監督の采配はどのようなものになるのだろうか。

相馬監督は布陣について問われると「幾つかのところで(先発メンバーを)考えているところはあるが、大きくは変えないつもりです。初戦は難しい。その中で(選手を)セレクトして勝つゲームをしたい。そしてリーグ戦につながるようにしたい」と述べ、この試合の難しさを認識した上で、選手起用について多少の変更を匂わせる発言をしていた。

なお、相馬監督は昨季は町田ゼルビアを率いてJFLを戦っておりアルテ高崎について「監督は後藤(義一)さんです」と前置きしつつ「前にスピードのある選手が居る。そこを抑えないとダメだと思っています。またハードワークする印象があります。気を引き締めたいと思っています」と話していた。相馬監督自身、町田を率いた昨季の天皇杯で東京Vを撃破。新潟と対戦した経験を踏まえ、Jクラブとの対戦時のJFLチームのモチベーションの高さを身を持って知っているだけに、アルテ高崎に対して警戒している様子だった。

今季のアルテ高崎はJFL18クラブ中16位と下位に低迷しており難しい戦いを強いられている。22試合を終了して22得点と得点力を欠く一方、失点は38に上っており、攻守のバランスを欠いた戦いが続いている。チームの主軸となっているのは、神戸でのプレー歴もあり、直近の試合でキャプテンマークを巻くDFの増田清一や、同じく神戸に所属した経歴を持つFW土井良太、チーム内得点王のFW松尾昇悟といった選手。また、チームを率いるのは、相馬監督も言及されている後藤義一監督で、09年から現職だ。現役時代は横浜FCなどで活躍した事を覚えておられる方も多いものと思われる。

アルテ高崎は、通常のリーグ戦ホームゲームでは数百人の観客の中でプレーしてきている。だからこそ、多くのサポーターが集まる等々力で、J1クラブを相手に一泡吹かせようと意気込んでくるはず。また、こうした試合で活躍することで自らを売り込み、JFLからJリーグへ移籍する選手も珍しくはない。がむしゃらに戦う選手たちが集まった、失うものがないチームとの対戦は川崎Fにしてみれば厄介なものであると言えそうだ。

川崎Fは、今季はあまりにも等々力で負け過ぎた。ただ、それでもサポーターはチームに声援を送るべくスタジアムを訪れている。リーグ全体が動員数に苦しむ中、落ちてしまった順位ほどには、観客数が減っていないのが川崎Fサポーターのチームへの信頼感として現れている。そしてチームはそんなサポーターの期待に答える義務がある。残された今季最後のタイトルに向け、まずは1勝したいところ。普通に戦えば問題はないと思われるが、油断は禁物である。いい結末を期待したい。

以上

2011.10.07 Reported by 江藤高志
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