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【第91回天皇杯 2回戦 栃木 vs ホンダロック】プレビュー:6年前のリベンジを果たしたい栃木。8試合ぶりの勝利を再浮上のきっかけにしたい。ホンダロックは過去の再現を目論む。(11.10.07)

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10月8日(土)第91回天皇杯 2回戦 栃木 vs ホンダロック(13:00KICK OFF/栃木グ)
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★第91回天皇杯特集
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J1・J2全38チームが登場する天皇杯2回戦。栃木はJFL所属のホンダロックを、ホームのグリスタで迎え撃つ。

栃木はJFLに籍を置いていた2005年、2006年にホンダロックと4度対戦し、3勝1分と相性は抜群だった。しかし、2005年の天皇杯3回戦では0-1で敗れ、鹿島への挑戦権を失った苦い過去がある。当然今回もホンダロックは6年前の再現を狙い、プロ・アマの垣根を越えた天皇杯ならではの醍醐味「ジャイアントキリング」を目論んでいるはずだ。ちなみに、ホンダロックを率いる城和憲監督は、“エースの城”こと城彰二氏の実弟で、栃木が苦杯を舐めた試合にも出場。現役時代は鋭いパスを繰り出す技巧派の選手だったと記憶している。

「ホンダロックの方がカテゴリーは下だけど、相手は失うものがないので思いっきり来ると思う。こっちは勝って当然だと思われているので難しい試合になる」と、高木和正は一発勝負の難しさを語る。カテゴリーが下の相手と戦う際に最も注意しなければいけないのは、慢心や過信が引き起こす気の緩みだ。宮崎県を活動拠点とするホンダロックは、春のキャンプで宮崎を訪れるJチームと練習試合を重ねており、Jクラブに対する免疫はできている。高いモチベーションを持ち、アグレッシブに来ることが予想されるだけに、栃木としては受けに回ることだけは避けなければいけない。

前節の東京V戦では序盤に腰が引け、プレスをかける位置が定まらず、球際でも強く行けずに後手を踏んでしまった。同じ失敗を繰り返さないためにも、勢いよく試合に入り、球際の激しさで違いを見せ付け、先制点を奪い、相手の戦意を殺ぐことが理想的な展開となる。0-0の状況が長く続けば続くほど、相手には守備のリズムが生まれ、「戦える」と自信も芽生えさせてしまう。一縷の望みも抱かせないように、「先制点を取ることで相手を圧倒したい」(高木)。

ただし、3試合無得点の栃木にとって、ゴールをこじ開ける作業は簡単ではない。そこで、少しでもゴールを奪う確率を上げるために、「勝つためにハードワークする」ことが身上の松田浩監督は、オフを返上して東京V戦後に阪倉裕二ヘッドコーチと長崎に飛び、実際にホンダロックの試合を観戦した。
「真面目でまとまりのあるチーム。我々との対戦が決まった時にはJFLで2位に付けていた。それだけの実力がある」
松田監督はホンダロックの印象をそう語る。栃木と同様に組織力のあるチームであるならば一筋縄では行かないが、分析能力に長けた“名参謀”阪倉ヘッドコーチはホンダロックを丸裸にしているはずだ。最後の公開練習では中盤がダイヤモンド型の4-4-2に対する対策を入念に練った。あとはシステム上の穴を突いて、チャンスをゴールに結び付けるだけだ。ゴールに見放されているリカルド・ロボを筆頭に、攻撃陣がゴールを叩き出すことで勢いをもたらしたい。

東京V戦では大半の時間で主導権を握りながらもスコアレスドローで決着。昇格に向けて勝点3が欲しかったが、連敗が4で止まったことは小さくなかった。現状を車輪に例えた松田監督は、「ちょっと止まっていた車輪が動いた」と言う。ようやく、動き始めた車輪を止めるわけにはいかない。車輪の回転を上げるためにも、7試合未勝利の栃木には、とにかく勝利が必要だ。

ここで勝てなければ、いよいよ昇格に向けて絶望感が漂う。天皇杯後に湘南戦からスタートする怒涛の5連戦に弾みを付けるためにも、勝利と歓喜の味を思い出す必要がある。勝つためのプロセスをしっかり踏み、今度こそ勝点3に辿り着きたい。これ以上、袋小路をさ迷うわけにはいかない。

以上


2011.10.07 Reported by 大塚秀毅
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