☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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例年とは違う大会形式で行われている今年のヤマザキナビスコカップ。ACL出場チームを除くチームによる２回戦までの戦いを終え、今週はいよいよACL出場チームと、トーナメントを勝ち抜いて駒を進めて来た４チームが一発勝負の準々決勝を行う。
明日の戦いが初陣となるガンバ大阪は、ホームにジュビロ磐田を迎えての一戦。リーグ戦で首位を走るG大阪としては、その勢いを途絶えさせないためにも、また昨年、この準々決勝で敗れた屈辱を晴らしファイナルにたどり着くためにも、負けられない一戦。その戦いをホームで迎えられることを力に、一発勝負だからこその『結果』を意識した戦いで勝利を奪い取り、07年以来遠ざかっている『ヤマザキナビスコカップチャンピオン』を手にするための力強い第一歩を踏み出したい。
「ここ数年、ナビスコは途中から大会に入って行くことが多い中でその難しさは多少感じています。というのも磐田のように最初から今大会を戦って、ここまで勝ち上がって来たチームには、ここから入ってくる僕らには負けたくないという気持ちも強いはずですから。だからこそ、僕らは磐田以上に、このナビスコというタイトルに対して強く優勝したいと思えるかどうかが大事になってくる。Jリーグでも磐田戦は拮抗した試合になったので難しいゲームになると思いますが、リーグ戦の流れを絶やさないためにも、しっかり結果を求めて戦いたいと思います」（MF明神智和）
メンバーはMF遠藤保仁、FWイ グノら代表組の離脱、DF加地亮のケガによる離脱にあわせて、リーグ戦とは大きく入れ替わることになりそう。中でも選手層が薄いサイドバックのDF加地の離脱は、今後の戦いを踏まえても痛いところ。今日4日の時点では左陳旧性脛骨内果先端骨折後再骨折(ひだりちんきゅうせいけいこつないかせんたんこっせつごさいこっせつ)の疑いと診断され、今後は経過をみながら試合出場を視野に入れて観察、加療するとのことだが、復帰のメドが立っていない状況の今、新たな選手の見極めは必要となる。今回の磐田戦もその判断材料の１つになる中で、過去右サイドバックを預かったことのあるMF武井択也やDF高木和道を据えるか、システムを変更することも視野に入れた中で先発メンバーを決める事になりそうだ。ただし、直近のJ1リーグ・浦和戦から中２日での戦いとなる中で、試合翌日はリカバリーに費やしたことを考えると、チームとしてあわせる時間はわずか１日。しかも、その１日もどちらかと言えばコンディション調整に終始したことから、明日の試合がぶっつけ本番となる。幸い、浦和戦で戦列復帰を果たしたMF橋本英郎ら、選手は揃っている状況だけに、大幅に選手をコンバートする事はなさそうだが、いずれにせよ、新たな組み合わせの中でコンビネーションがどのくらい充実をみせるのかも今ゲームのカギになるだろう。
昨年の優勝チームである磐田は、２年連続の栄冠を目指しての戦い。ディフェンディングチャンピオンのプライドに賭けて挑む今年では１回戦で福岡相手に２試合とも完封勝利。続く２回戦では、仙台と対戦し、第１戦を0-0で折り返すと、ホームでの第2戦では昨年の同大会のMVPでもあるFW前田遼一の先制弾に始まって３点を奪い取り、３−０と快勝した。つまり、この準々決勝までの４試合を無失点で勝ち進んできたことになる。その堅守が攻撃サッカーを身上とするG大阪にも通用するのか。準々決勝進出を決めた仙台戦後、柳下正明監督は勝因の１つに「古賀（正紘）を中心にした守備陣が相手のFWなどを自由にさせなかった」ことを挙げていたが、日本代表にDF駒野友一が招集される中で、G大阪戦でも同様にその堅守を徹底しつつ、一発勝負の戦いだからこそ、しっかりとゴールをこじあけて勝利を引き寄せたい。
以上
2011.10.04 Reported by 高村美砂
