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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【ヤマザキナビスコカップ:準々決勝 名古屋 vs 新潟】プレビュー:リーグ“4強”の一角、名古屋がいよいよヤマザキナビスコカップに登場。中2日の過密日程の中、気持ちの切り替えが勝敗のカギを握る。(11.10.04)

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10月5日(水)ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 名古屋 vs 新潟(19:00KICK OFF/瑞穂陸チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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指揮官も選手もみな認めたリーグ清水戦での完敗から中2日。試合翌日の練習を急きょオフとし、休養に努めた名古屋がヤマザキナビスコカップ初戦に臨む。0-2というスコア以上に圧倒されたアウェイゲームからいかに気持ちを切り替えるか、そしていいところなく終わった攻撃面をどれだけ改善できるかが、この試合における名古屋の最大の課題だ。

「守備の問題ではない。攻撃がゼロだった」と前節の試合後にストイコビッチ監督は語った。キャプテンの楢崎正剛も「失点するということは守備の問題だけど、全体的には守備が敗因というと、それは疑問」と同様の発言をした。それはシュート数にして23対4という大差をつけられたことでも明白だ。田中マルクス闘莉王を出場停止で欠く中、指揮官も「ベストだった」と評した千代反田充と、増川隆洋を中心にDF陣が文字通り体を張ってゴールを死守した。問題はそこからの攻撃が実に単調で、リズムを欠いたことだった。

しかし、今回の新潟戦ではその点における心配はさほどいらないかもしれない。理由は闘莉王が戻ってくるからだ。守備面では申し分のない働きを見せた千代反田だったが、ロングフィードの正確性とビルドアップの巧妙さではやはり闘莉王の方が上。「闘莉王さん不在の影響はロングボールが少なかったところにあったかもしれない。単調になりますからね」と阿部翔平は語ったように、一発でチャンスを創出する闘莉王のキックは相手DFラインへのけん制としても大きな効果がある。背番号4がピッチにいるだけで、「攻撃がゼロ」になる可能性は低くなるのである。

ただし新潟は油断ならない強敵だ。前週水曜日のヤマザキナビスコカップ2回戦第2戦では清水を破り、リーグ前節では名古屋と同じくリーグ“4強”の横浜FMを相手に4-2の快勝と波に乗っている。負傷者が続出していた名古屋との前回対戦時とはメンバー的にも勢い的にもまったく別のチームと見た方がいい。特に前線のブルーノ ロペス、ミシェウ、チョ ヨンチョルの3人によるアタッキングはリーグでもトップクラスの破壊力を秘める。中でもテクニシャンのミシェウはスペースでボールを受け、そこからのチャンスメイクを得意とする厄介な選手。構造的にバイタルエリアにスペースが空きやすい名古屋にとっては、最も警戒すべき選手といえるだろう。

激しいコンタクトプレーの多かった清水戦で、名古屋は肉体的にも消耗している。オフと1日のリカバリートレーニングでどれだけコンディションを戻せているかは未知数なところ。負傷とまではいかないまでも、玉田圭司や中村直志、阿部らの試合後の状態は良いとはいえない様子だったことも気がかりだ。過密日程の中でどれだけの戦力をつぎ込めるかも試合を左右する大きな要因である。大事なカップ戦の初戦を託すメンバー構成も、この一戦における名古屋の注目点のひとつだ。

名古屋にとってはようやく開幕する今季のヤマザキナビスコカップだ。ここ2シーズン縁のない大会となってしまっているだけに、選手たちの思いも強いはず。敗戦の後には必ず強い反発力を見せてきた王者が、新たなコンペティションの戦いをスタートさせる。

以上

2011.10.04 Reported by 今井雄一朗
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