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【J1:第28節 鹿島 vs 柏】レポート:柏がカシマスタジアムで初勝利!集中力を持続させ虎の子の1点を守りきる。(11.10.03)

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10月2日(日) 2011 J1リーグ戦 第28節
鹿島 0 - 1 柏 (14:04/カシマ/21,466人)
得点者:31' 工藤壮人(柏)
スカパー!再放送 Ch180 10/4(火)後05:00〜
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試合後、ゴール裏に集った選手が肩を組む。アウェイに集結した黄色のサポーターと呼吸を合わせると、一緒になって「レッツゴー柏」を歌い、踊り出した。歓喜を分かちあうその姿からは、この試合に賭けていた意気込みの強さが感じられた。カシマスタジアムで初勝利をあげた柏は、ほぼ試合の半分を一人少ない状況で戦いながら、隙を見せない堂々たる内容で勝点3を手に入れた。

試合は90分間、手に汗握る展開が続く熱戦だったと言えるだろう。試合開始直後から、お互いのつばぜり合いが激しく、コンパクトにまとまった布陣の中で何度もボールが行き交う展開となった。どちらも守備の集中力が高く、なかなか突破口が見出せない。ひとつのミスが勝敗を分けることが予想できた。
すると31分、自陣でボールを奪った鹿島が攻撃に移ろうとしたときに、恐れていたことが起きてしまう。横パスを茨田陽生がインターセプトしてレアンドロ ドミンゲスへ。慌てて守備を整えようとする鹿島の選手だったが、名手レアンドロは隙を見逃さず、裏に走り込もうとした工藤壮人にスルーパスを通す。これを落ち着いて工藤が決め、まずは柏が先手を奪った。

なかなか柏ゴールを脅かすことができない鹿島。どうにかして流れを変える必要に迫られていたとき、大きく戦況を変える出来事が起きる。42分、柏のセンターバックであるパク ドンヒョクが二度目の警告で退場。近藤直也が出場停止だった柏は、本職のセンターバックが増嶋竜也しかいない状況であり、試合の流れは一気に鹿島に傾くと思われた。

しかし、この日の柏の団結力は鹿島を上回っていた。前半終了間際に安英学をセンターバックに据え、後半から大迫勇也を投入して3トップにしてきた鹿島のディフェンスを跳ね返す。さらに、試合の状況を変えるため、満を持して登場した小笠原満男に対しても、工藤がマンマーク。疲労が溜まると林陵平がその役を代わり、登場直後から危険なパスを連発していた小笠原の力を半減させた。鹿島の特長を消したネルシーニョ監督の戦術もさることながら、ボランチとしてプレーしたことのない中島崇典を筆頭に、選手が与えられた役割を完璧にこなしたところは見事。優勝争いを演じるにふさわしいパフォーマンスだったと言えるだろう。
虎の子の1点を決めた工藤が「またチームが一つレベルアップした感じがします」と胸を張る姿が印象的だった。

それとは逆に、鹿島には痛恨の敗戦。順位も7位まで落ちてしまった。10人の相手に対し、完全に崩すことができず、高さでもアドバンテージをつくることができなかった。とはいえ、ペナルティエリア内で消極的なパス交換が散見されたこともあり、もっとシュートの意識が高ければ違う展開もあったかもしれない。試合後、興梠慎三は「シュートが打てなかった」と寂しげな表情で語り、田代有三も「決定的な場面が少なかった」と視線を落とす。大迫も「この試合に関しては相手の気合いが入っていた」と認めざるを得なかった。

ホーム3連戦だったにも関わらず1勝もできなかった責任は重い。歓喜に湧く柏のゴール裏とは対象に、鹿島サイドのゴール裏は試合終了と同時にあっという間に空席が目立つ光景となっていた。

以上

2011.10.03 Reported by 田中滋
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