10月2日(日) 2011 J1リーグ戦 第28節
G大阪 1 - 0 浦和 (17:04/万博/20,053人)
得点者:28' イグノ(G大阪)
スカパー!再放送 Ch184 10/3(月)後06:00〜
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創立20周年記念試合に位置づけられた『ガンバ大阪vs浦和レッズ』戦。かつては『ナショナルダービー』とまで銘打たれた同カードを前に、G大阪イレブンはキックオフから気迫に満ちていた。残り7試合となった時点で単独首位を走っている状況。クラブ史に残るメモリアルゲームだということ。そして、何より、前節、このホームの地では今季初めてとなる黒星を喫していたこと。さらに言えば、G大阪がキックオフを迎える以前に、同じく首位を争う横浜FMや名古屋が敗れたり、柏が勝利したりという状況も多少なりとも選手の背中を押した部分もあるかもしれない。いずれにせよ、選手たちの心は一つで、その熱はピッチから伝わってきた。
『絶対に勝つ』。
実際、今週はそのことだけに気持ちを集中させてトレーニングを積んで来た。前節・甲府戦( /jsgoal_archive/game/2011/20110100010520110924.html )での屈辱を忘れ去るのではなく、むしろしっかりと戦いを見直すことで自分たちの戦いの甘さを心に刻み、前節もそうだったように終盤戦に見られがちな「相手に守られる展開をいかに打破していくのか」を常に念頭に置いた攻撃サッカーの構築に力を注いだ。
結果的にその全てを出し切った90分だったと言っていい。前線を含め、全員が今一度守備に対する意識を高めつつ全体をコンパクト保ち、ボールを奪った後は手数をかけすぎずに相手DFの裏をとり、ゴールを攻め立てる。中でも中盤を預かる選手たちのパフォーマンスは圧巻の一言。1対1では激しく身体を張り、ボールへの執念を随所にみなぎらせ、精力的に前線へとボールを運んだ。しかも、そうした流れを後押ししたのが28分にFWイ・グノが奪った先制点。MF遠藤保仁からシンプルに縦に通されたパスに反応したFWイは、その好機を確実にゴールに繋げ、20,053人にふくれあがった満員の万博記念競技場を沸き返らせた。
欲を言えば、後半もバランスを崩すことなくうまく攻守に連動しながら試合を進め、いくつかのビッグチャンスを見出していたからこそ、追加点を奪えればもっと楽に試合を終えられたはず。だがいずれにせよ、G大阪が終盤戦の大事な一戦で完封勝利を納めたことに変わりはない。しかも、首位を走る状況とはいえ、その座に甘んじず、個々がしっかりと『勝つ』ことへの気持ちを示しハードワークを続けた結果の勝点3だと考えれば、これ以上の結果はないだろう。
対する浦和は、立ち上がりから、相手を受けて立つような戦いが目についた。6戦白星のない状況に奮起するどころか、逆に消極的なプレーが目立ち、G大阪に押し込まれてずるずるとラインを下げざるを得ないという時間帯も多く、相手に翻弄されて消耗していくばかり。G大阪の心臓とも言われる『中盤』での攻防はほとんどの確率で敗れ、つまりは相手にボールを奪われ、たとえなんとかボールを奪い取って前線にボールを運ぼうとしてもミスが目立ち、リズムを失ってしまう。それでもいくつかの決定機を作り出したが、フィニッシュの精度も欠いて最後までゴールをこじ開けることはできなかった。
余談だが、この試合でG大阪のMF橋本英郎が今季初めて公式戦の舞台に立った。2月に負った右膝の大けがから約8カ月ぶりの復活。ファーストタッチが左足でのシュートとなり、本人にしてみれば「あそこを決めないあたり…もってない」と苦笑いを浮かべたが、長く孤独なリハビリ生活を乗り越えての『第一歩』を、クラブ創設20周年の試合で、G大阪所属20年目を迎え、この日に発表された「G大阪 歴代ベストイレブン」にも選出された彼が、しっかりと踏み出したという事実は、彼にとっても、ここからさらにしびれる試合が続くG大阪にとっても、きっと意味を持つものになることだろう。
さあ、残り6試合。その橋本を含めて、ケガで離脱していた選手全員が戻って挑む終盤戦。G大阪は、手にしている『首位』の座を最後まで明け渡すつもりはないようだ。
以上
2011.10.03 Reported by 高村美砂
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