10月1日(土) 2011 J1リーグ戦 第28節
大宮 0 - 2 福岡 (16:03/NACK/7,214人)
得点者:48' 松浦拓弥(福岡)、69' 城後寿(福岡)
スカパー!再放送 Ch184 10/2(日)後11:00〜
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ともに前節を勝利し、その勢いをつなげられるかに注目が集まった。広島に2-1で勝った福岡は、原点であるハードワークを続け、カウンターをねらう。柏を3-1で降した大宮は、前線のラファエルを中心に、ポゼッションで崩しにかかる。ハードワークVSポゼッションの戦いは、「負けたら終わり」(神山竜一)の気迫に満ちたハードワークがポゼッションを封じ込んだ。
元来、広島や大宮のように後ろからショートパスをつなぐポゼッションサッカーは、福岡のようなハードワークをベースにしたカウンターサッカーに相性が悪い。ただ、前線から激しくチェイスしてくる分、福岡の最終ラインは高い。そこで鈴木淳監督は「立ち上がりから長いボールを使ってDFラインの背後を狙う」作戦に出た。最終ラインに深谷友基ではなく、集中力を切らす癖はあるがロングキックの名手である金英權を起用したのはそのためだろう。
ただ、そのロングボールに呼応して「トップ下で起点となったり、裏に飛び出してサイドのスペースでボールを受ける」(鈴木監督)はずの東慶悟が、当日朝に発熱して欠場。「代わりに藤本を入れてシステム上は同じやり方」で臨むことになった
結果的にこの策は、さほど有効に働かなかった。本来はもっと中盤でパスを回し、引きつけてから裏を狙いたかったはずだが、「向こうのプレスに焦ってしまって、単純に前に蹴ってしまった」(上田康太)。単純なだけに福岡としては対応しやすく、前半に数えたオフサイドは実に8回。またオフサイドが多いということは、タイミングがズレているということでもある。「裏へ抜けた時に出てこず、DFラインにボールをもらいに行った時に前に蹴って、中盤が空いてセカンドボールを拾われた」と金久保順がいうように、大宮は自らリズムを悪くした。
ただしロングボールは有効ではなかったが、上田のスルーパスから金久保がGKと1対1になるなど、チャンスも作った。前半の15分過ぎには福岡の守備の間が空くようになり、大宮のパスがその間を通り始めた。22分には藤本のクロスからラファエルのヘディングがゴールを襲ったが、丹羽大輝がゴールライン手前で必死にクリア。福岡は開始5分に重松健太郎がDFラインの裏に飛び出してGKと1対1になった以外に決定機はなく、ほとんど守備に奔走させられた。後半に福岡の体力が落ちてくれば、大宮の試合になるはずだった。
しかし後半開始早々、48分に福岡は鈴木惇のフリーキックを田中佑昌が折り返し、松浦が決めて先制。69分にはカウンターから城後が突き刺して2点のリードを奪う。リードしたことで福岡の選手たちの意気はさらに上がり、走力がまったく落ちない。もちろん試合終了まで大宮の猛攻にさらされたが、前線から猛然とボールを追い、大宮のビルドアップを寸断した。大宮は77分に正確な左足のキックを持つ橋本早十を右サイドに投入するが、左足でクロスを上げる場面まで持ち込めなかった。
大宮は、最終的には人数をかけて攻め込んではいたが、「崩すというより強引にシュートに行くような形」(鈴木監督)の攻めに終始。確かに後半だけで11本のシュートを放ち、中にはゴール前でのものも何本かあったが、強引な形だけに精度を欠いた。広島戦同様に、福岡の粘り強い守備、最後は体を投げ出すような気迫が、シュートコースを限定し、シューターの足元を狂わせていたのだ。
たとえ東がいても、結果は同じだったのではないか。そう思わせるほどに、福岡のハードワークは大宮の攻撃を封じこんだ。序盤は作戦としてロングボールを蹴っていた大宮だが、それが終盤には、パスの出しどころがないので仕方なく蹴っているという形にまでなった。決めるところで決めていれば、というような内容ではない。シュート数や攻める時間では上回っても、自分たちのサッカーができず、逆に相手の注文通りの展開にしてしまったのだから。
次節、残留争いとなるさいたまダービー(10/15@埼玉)までにどう立て直すか。ここが正念場となるだろう。
以上
2011.10.02 Reported by 芥川和久
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