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【J2:第30節 横浜FC vs 札幌】プレビュー:昇格への勢いを感じさせる札幌を迎え、横浜FCは好調だった8月のプレーレベルを取り戻せるか(11.10.02)

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10月2日(日)J2 第30節 横浜FC vs 札幌(16:00KICK OFF/国立)チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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今季のJ2も残り11試合。残り3分の1を切っている状況で、混戦だった勝点も徐々にばらけ始めている。8月の4試合全勝で勢いがついたはずが9月には勝利がなく獲得した勝点がわずかに2と失速してしまった横浜FCと、勢いを落とさずコンスタントに勝点を挙げて2位に付ける札幌という明暗が分かれた両チームの対戦となる。昇格が近づくチームは、時として雪だるま式にその勢いが増して行く。この試合は、札幌がその勢いを維持し増すことが出来るか、横浜FCが札幌を上回り再び勢いを取り戻せるかという点が大きな見所となる。

横浜FCは、9月の5試合で2分3敗と大ブレーキとなった。第27節ホームの愛媛戦できわどい試合を失うと、そこからチームの歯車が噛み合わなくなった。守備で前から行くのか引くのか、攻撃で繋ぐのかロングボールを織り交ぜるのか、そういう攻守における意思統一に欠ける場面が数多く見られるようになる。愛媛戦の失点の場面も、低い位置で無理にドリブルで持ち出そうとした所をボールを奪われたものだった。そして、その後の東京V戦の大量失点も、意思統一がピッチ上でできずに、チームとしての落ち着きどころを見つける余裕を見出すことができなかったことが大きな原因だった。けが人が多いこともあるが、チームとして若い選手が多く、一度歯車が噛み合わなくなると、それを取り戻すのに時間が掛かるというチームとしての脆さが露呈している。

そして、直近の愛媛戦(第5節9月28日)も、前半のビッグチャンスを決めることができず、また後半の愛媛に退場者が出たことによる数的優位も生かすこともできず、スコアレスドローに終わった。ミスも多く、中盤で悪いボールの失い方をする場面も多かったが、一方でそれでもボールを繋いでチャンスを作り続けるプレーには、チームとしての意思統一を取り戻そうとする意欲も垣間見えた。ただし、個々のプレーヤーが細かく繋ぐ、広く展開する、ボールを奪いに行くという判断を数ランク早くしないとチームのレベルアップができないのは事実。中3日しかない練習の中でも、攻守における判断を速めるためのメニューを織り交ぜてトレーニングがなされた。ここ数試合での課題を解消し、8月のプレーレベルに戻れるかどうかという点で重要な試合となる。先発出場を続けた高地系治、中野洋司が出場停止となるが、個々のプレーヤーの判断の速さとそれをチームとして意思統一していくというゲームでの基本は変わらない。噛み合ない歯車を戻すのは自らの努力と勝点3だ。

一方の札幌は、第5節を9/21に消化しているため、前節は第29節の徳島戦。週中に試合があった横浜FCとは異なり、インターバルを持って試合ができる状況だ。その第29節は、昇格争いの相手との戦いということもあり、細部に神経を尖らせる戦い方でスコアレスドローだったが、チームとしての成熟度、安定感は変わらず発揮し続けた。安定した守備だけではない。ジオゴがチームに勢いを与えているのも確かだが、近藤祐介、岡本賢明、古田寛幸など、周囲のプレーヤーを含めた攻撃の組み立てもしっかりしており、チームとして勝点を取る態勢はできている。そして、石崎サッカーの特長であるプレッシングも健在。徳島戦でも、立ち上がりから速い寄せ、チェックで立ち上がりから主導権を奪うことに成功した。横浜FC・岸野靖之監督も「隙のないチーム」と評するが、勢いを与えてしまうと、付け入る隙を見つけるのが難しくなる。

6月12日に行われた前回の対戦(第16節)では、横浜FCが内容で札幌を上回り2-0で快勝した。しかし、藤田優人が「(札幌は)選手の構成も違うし、その時と全く異なるチーム」と語るように、その時の結果は全く参考にならない。室蘭での快勝のイメージは頭に残しながらも、まずは自らが高いレベルのプレーを続けることに専念することが求められる。まずは、立ち上がりでどちらが勢いをもってゲームに入れるか、横浜FCには札幌に勢いを与えて後手に回らないようにすることが重要だ。

横浜FCにとっては、アウェイも含めて国立競技場の3試合の最後の試合。横浜FCにとっての聖地ニッパツ三ツ沢球技場ではないが、9月11日以来久しぶりのホームゲームを日本サッカーの聖地国立競技場で行うことになり、多くのファン・サポーターの前で必要なのは勝点3だけ。逆に札幌は、昇格争いをしているチームの勢いと積み上げた完成度を見せつける絶好の舞台。少しでも高いレベルのプレーをぶつけ合う試合に期待したい。

以上

2011.10.01 Reported by 松尾真一郎
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