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【J2:第30節 北九州 vs 岐阜】レポート:ハーフタイムに無言の北九州・三浦泰年監督。奇策が引き寄せた9試合ぶりの勝点3。(11.10.02)

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10月1日(土) 2011 J2リーグ戦 第30節
北九州 3 - 2 岐阜 (13:03/本城/3,492人)
得点者:20' 佐藤洸一(岐阜)、31' 池元友樹(北九州)、41' 押谷祐樹(岐阜)、51' 林祐征(北九州)、74' 森村昂太(北九州)
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「前半の内容から目をそむけるわけにはいかない」。試合を決める逆転ゴールでこの日のヒーローとなった森村昂太でさえ、表情は決して晴れやかなものではなかった。北九州は単純なミスからボールを失って攻撃の形を作れず、守備でもミスが散発。前半に2点を献上し、後半は「自分たちが関東でやってきたような狙いとするサッカーではない部分」(三浦泰年監督)を出しながらなんとか9試合ぶりの勝点3を手にした。三浦監督は「9試合の中では一番悪い試合をした」と悔やむ。北九州につかの間の喜びに浸る余裕はない。
コンパクトなサッカーをする岐阜に対して北九州は前半、DFラインの裏を突くボールを送り、そこに池元友樹とこの日先発したFW長野聡が走り込んだが、オフサイドなどで噛み合わずチャンスが作れない。すると20分、北九州のパスミスを岐阜の嶋田正吾が突いて佐藤洸一に流し、佐藤が落ち着いてゴールに沈めた。
反撃したい北九州は31分、「シュートがなかったので、シュートを狙いに行った」という今季初めて左サイドバックに入った福井諒司の積極的なオーバーラップがPKを誘い、これを池元が決めて同点。しかし41分には逆に北九州がPKを与えてしまい、再び岐阜にリードを許してしまう。

2−1で折り返したハーフタイム。三浦監督が奇策に出る。「初めてロッカールームに戻ってから(ハーフタイム終了の)ブザーが二つ鳴るまで一言もしゃべらなかった」(三浦監督)。自滅したといってもいい45分だったが、何も指示をしなかった。三浦監督は唯一、全員に対して「もうわかっているな」とだけ言い、後半は「スイッチが一つ早く入る」ことを狙って多田高行と林祐征を送り出した。「気が引き締まったのは事実」と森村。北九州は後半にようやく流れを引き寄せることになる。

51分に右サイドの深いところから北九州・木村祐志が折り返し、関光博がクロス。「関君を信じてニアから入りました。この前から関選手とは合っていた」と話す林がためらわずに中に入り込んでヘディングで同点ゴール。
そして74分。左サイドハーフに入った多田高行がマイナス方向の低いセンタリングを入れると、林がスルーしたところを2列目から森村が飛び込み、右足で低い弾道の鋭いシュート。これをコースの中にいた池元がうまく交わしてDFやGKを遮断し、逆転ゴールがネットを揺らした。

岐阜は終盤、波状攻撃を仕掛け、GKと1対1になるチャンスも得たが、決定力を欠き追いつくことはできなかった。試合を通して岐阜はコンパクトなサッカーと、押谷祐樹が見せた危険なところに躊躇なく入っていく攻撃を見せたが、急造の守備陣が踏ん張れず連勝はならなかった。木村孝洋監督は「リードを守りきれない。そこが露呈してしまった」とほぞを噛んだ。

北九州も勝点3を得たとはいえ、内容は伴わなかった。この試合では、丁寧な攻撃の組み立ても、フィニッシュのアイデアも、ミスを最小限度にとどめた安定的な守備も、見せられたわけではない。次は天皇杯で再び岐阜と対戦する(10/10(月・祝)13:00KICKOFF@長良川)。研究されることは間違いない。この試合以上の内容――というよりも、一度リセットして、再び立ち上がりたい。

以上

2011.10.02 Reported by 上田真之介
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