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初のJ1昇格に向けて突き進む鳥栖は、現在のJ2で際立った勢いを感じさせるチームだ。最近の8戦は無敗で、9月25日(第29節)・湘南戦2−0、9月17日(第28節)・大分戦0−0、9月14日(第5節)・岡山戦6−0、9月10日(第27節)・千葉戦3−3、9月4日(第4節)・鳥取戦6−3と、9月中の5試合だけで17得点を挙げている。その立役者であるFW豊田陽平は、J2得点ランキング1位で現在、昨年の全ゴール数に並ぶ13得点。また最近の3試合は無失点で、CB木谷公亮の経験値、呂成海の巧さを柱に堅守を誇っている。
岡山が6失点を許した9月のゲームでは、豊田がボールを収めることで、岡山は後手を踏んでしまった。またボランチの藤田直之がクイックで投げてくるロングスローにもまんまとやられてしまった。さらには岡山が立ち直るきっかけを奪い去った3点目を決めたロンドン五輪韓国代表・金民友には、ハットトリックを許してしまった。岡山・影山雅永監督は、前回の対戦後、「押し込まれることはある程度予想していたが、動きの質が高く、その中でのボールの動かし方の正確さ、強さ、速さがあり、想像以上だった」と話した。この時の鳥栖は6位で、トップ集団を捉えたその勢いは凄まじかった。
この屈辱を胸に戦う岡山は、FWチアゴ、DFストヤノフが足に不調があり、前節までとは異なるメンバーで臨む予定だ。スタメンが予想されるFW久木田紳吾は、「攻から守への切り替えで、ファジアーノらしさを見せたい」と話す。「追って追って奪って前に、という形にしたい」(影山監督)岡山の戦い方で、ひとつのポイントとなるのはボランチの考え方だ。千明聖典は、「前回はボランチにボールが入るのが遅かった。今回は、怖がらないでくさびのボールを入れていきたい。ボールへの寄せなど、岡山のスタイルとしてやってきたことを続けながら、自分はボールを触ってリズムを作っていきたい」と話す。
佐賀県出身で前節Jデビューを果たしたばかりのDF篠原弘次郎は、「ひとりでも奪えるようにならないと信頼も得られない」と水戸戦の反省を口にした。続けて、「鳥栖は上手いので、前線からプレッシャーを掛けて、次のボールを狙っていくにしても、もっと研ぎ澄ませないと」。また、岡山が抱える課題、セットプレーの守備は、鳥栖がここ数試合でゴールを稼いだ部分でもある。岡山は前節・水戸戦でもセットプレーから失点しており、GK真子秀徳の守備範囲など、具体的な対策を立てているが、岡山にとってセットプレーの守備の改善を、とりわけこの鳥栖戦で見せたいという思いは強い。
今回のゲームは、年に一度だけの岡山県津山市での開催だ。津山での成績は、岡山がJ2加入初年の09年は0−1で敗れ(vs湘南)、昨年は2−2で引き分け(vs岐阜)と、いまだ勝ち星がない。勢いのある現在の鳥栖から勝利を奪えば、間違いなく「津山の奇跡」と呼ばれるようになるだろう。勝負事に「絶対」はない。前回とは異なるメンバー、異なる戦い方で、岡山はあくまで勝点3を狙いにいく。
以上
2011.10.01 Reported by 尾原千明