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【J2:第30節 東京V vs 栃木】プレビュー:勝てば順位が入れ替わる“直接対決”のチャンスを、東京Vはモノにできるか?4連敗中の栃木は、攻撃的サッカーの相手を逆に利用し突破口を見出したい。 (11.09.30)

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10月1日(土)J2 第30節 東京V vs 栃木(16:00KICK OFF/味スタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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勝点42の6位栃木と同40で7位の東京Vによる一戦。勝てば順位が入れ替わるだけに、東京Vとしては、今最もモチベーションが上がる相手との対戦だと言えよう。残り11試合となった。3位チームを視野に入れつつ、まずは目の前のライバルを捕らえ、着実に上位に喰らいつきたい。

これまでの結果を振り返ってみると、東京Vは自分たちより上位にいるチームには勝ちきれていない。だが、幸いなことに、残り試合の相手には栃木、千葉、徳島、札幌、FC東京など昇格争い渦中のチームが名を連ねており、「自分たちで引きずり下ろすチャンスが残っているということ」と、土屋征夫も闘志を燃やしている。今後、勝点差を詰めるためには、この“直接対決”を制するということが、昇格への絶対条件と言っても過言ではないだろう。まず、栃木。きっちりと勝利を手にすることができるのか、真価問う一戦と位置付けたい。

前節、一週間で3試合を戦った連戦の最後で、鳥取との厳しい1点ゲームを制した。1−0での勝利は今季初だったこと、そして前々節の札幌戦4失点をうけた直後のシャットアウトだっただけに、東京Vにとっては非常に大きな価値があった。
昨季は、1−0での勝利試合が多かったことを考えると、一見、ようやく昨年のような形ができつつあるように思うが、少し違うのだと土屋は語る。「去年はなかなか点が取れなかったから、守備が強いチームを作っていた。でも、今年は他チームとは比にならないぐらい得点力があって、それを強みにした攻撃チームを作っている。もちろん、(4失点のあとで)もう一回『守備から』を意識することも必要だけど、全部が全部去年のような守備に戻せば良いかといえば、それも違う。去年から積み上げてきた守備の良さと、今のチームの攻撃力、どちらもバランスよく生かせるような戦い方ができれば一番良い」。
その、理想的とも言えそうだったのが、札幌戦ではないだろうか。敗れはしたが、ラインを高く保ち、バランス良くパスを回して常にボールを保持し、終始相手を押し込むゲーム内容に、「やっていて楽しかった」(菊岡拓朗)、「多分、今年1、2番ぐらいの良いサッカーをしていた試合」(土屋)と、選手たちも手応えを感じていたという。だが、「だからこそ、勝たなきゃいけなかった。守備のミスが出てしまって反省だった」(土屋)。何といっても「結果がすべて。この時期、もう“内容”とか言っている場合じゃないと思う。サポーターも、“結果”だけを求めているはず。どんな形でも勝利だけを求めていかなければいけないと思います」と、柴崎貴広はきっぱりと言い切った。

今節の相手・栃木の守備力の高さを思えば、この試合もロースコアになることは十分考えられる。そこで、菊岡がポイントとして挙げるのが、「我慢」と「切り替え」である。守備的な相手に対し、たとえ攻めあぐんでも、焦れることなくチャレンジし続けられるか。そして、「何より大事なのは切り替え。守備から攻撃へはできていると思うから、あとは攻撃から守備への切り替えをいかに素早くできるか」と、チーム屈指のパサーは説く。栃木が確実に狙ってくるだろうカウンターに、集中力切れることなく常に対処できるか。間違いなくこの試合の鍵となるだろう。

4連敗中と苦戦の続く栃木にとっては、絶対に引いてはこない東京Vは、むしろ戦いやすい相手と言えるのかもしれない。前々節、前節とも、得点チャンスを作りながらも決め切れず、逆に相手に先制を許し、その1点を堅実に守られた、というのが共通パターンであった。だが、東京Vはそうした「1点を守るサッカー」はしてこない。栃木は、前節の岐阜には主導権を握られたが、前々節の熊本戦では、特に前半は何度も決定機が訪れていた。前節についても、サビア、廣瀬浩二を投入し、攻撃的な形にしてからは押し気味の展開を作りだしており、先に「決めるべきところで決めておく」ことさえできれば、むしろ高い守備力を誇るだけに、勝機は十分あるだろう。

ただ、攻撃面でやはり否めないのはパウリーニョの負傷離脱の影響である。ボランチの彼が高い位置でボールを奪い、素早く切り替えてショートカウンターでゴールというのが、好調時の栃木の得点パターンだっただけに、ボールの奪いどころを失った影響は、決して小さくはないと言わざるを得ない。そこで注目は、高木和正、西澤代志也の両ボランチを中心にいかに高い位置で、しかもきっちりとボールを奪い、得意のショートカウンターを仕掛けることができるかだろう。また、前節はなかなかリカルド ロボ、崔根植の2トップに良い形でボールが入らなかった反省を、どう修正するか。そのあたりがポイントとなるだろう。

互いに、昇格争いに踏みとどまれるか否かの正念場である。「本気でJ1昇格に懸けている」という思いの強さが、勝敗にも色濃く反映されるのではないだろうか。観ている者の心にその思いが届くような熱いゲームを、ぜひ。

以上

2011.09.30 Reported by 上岡真里江
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