9月28日(水) 2011 J2リーグ戦 第5節
湘南 2 - 0 富山 (19:03/平塚/4,571人)
得点者:7' 高山薫(湘南)、35' 高山薫(湘南)
スカパー!再放送 Ch183 9/29(木)後00:00〜
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「相手がマークしてきても、チームでそのマークを外すようなサッカーができるといい。動きの質が試される。みんなで動いて相手を撹乱し、スペースをつくりながら攻めたい」
一戦を控え、坂本紘司はこう語っていた。果たして湘南は、田原豊の近くで衛星のようにサポートしたその坂本をはじめ、序盤から活発に動いて主導権を手繰り寄せた。
富山の素早いプレッシャーをかわす球離れは、先制の場面に端的だ。GK西部洋平から大井健太郎に渡ると、田原、遠藤航、坂本、永木亮太とダイレクトに繋ぎ、瞬く間に左サイドへ展開する。そして受けた高山薫が枠を捉え、鮮やかなパスワークを締め括った。
7分に挙げたこの先制点の数分前にも、坂本が田原に落とし、さらに永木がルックアップして、左を駆ける高山を狙っていた。出し手の縦への意識と受け手の動き出しが攻撃にリズムを呼ぶ。味方のハードワークによってチーム全体がさらに乗っていく印象もあった。また、「頭を整理して自分なりにいろいろ考えてプレーした」と語った坂本も、裏に抜けて相手DFを引きつける、あるいはスペースでクサビを受ける、セカンドボールを狙うなど前線に色を付けていた。35分にはその坂本のコーナーキックに高山が頭で合わせ、この日自身2点目となる追加点を挙げた。
一方、富山の安間貴義監督は振り返っている。
「前半は仕掛けることなくボールを失うなど、相手のゴールや最終ラインを意識することなく後ろ髪を引かれたような消極的なサッカーをしていた。後半になってやっと持ち直していったが、最初から自分たちを信じて戦うことを選手たちには追求してほしい」
2点を追う富山は後半、選手交代とともに次第に攻撃のペースを掴んでいく。皮切りは55分に投入された平野甲斐だ。前線に入ると、その数分後には西野誠のクロスからシュートを狙った。続いて入った苔口卓也もペナルティエリアに抜け出し、あるいはミドルを放つなど反撃姿勢を引っ張っていく。黒部光昭をはじめとして、終盤には競り合いにも勝るようになった。かたや押し込まれた湘南は、ゴール前ではね返し、GK西部も体を張って防ぐなどして最後の一線を越えさせない。アディショナルタイムには山口貴弘が2枚目の警告を受けて退場となりセットプレーに不安がよぎったが、GK飯田健巳を加えた富山のパワープレーも10人で凌ぎ切り、湘南が無失点で白熱の攻防を制したのだった。
今週末、富山は大分戦に臨む(10/1@大銀ド)。アウェイ連戦となるが、指揮官の言葉を遂行して勝点を持ち帰りたい。
一方の湘南は今季初めて同一チームから2勝を挙げた。また無失点ゲームは第24節アウェイ・愛媛戦以来となる。
「前回の対戦を踏まえ、前にどんなボールを送るか、かなり考えた」
たとえば西部がそう語ったように、先制の場面然り、勝利の背景には活かし活かされる関係が流れていた。
反町康治監督は言う。「勝ちたい強い意志と攻守に渡る積極性という2つのキーワードで送り出した。その意味では全体的に相手よりも上回っていたと思う。久々の失点0もうれしく思う。中2日しかないが、また湘南らしい強い意志と積極性を出してやっていきたい」。見据える次は鳥取戦(10/1@平塚)、4失点に沈んだ前回対戦の借りを返し、ホーム3連勝を刻みたい。
以上
2011.09.29 Reported by 隈元大吾
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