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【J2:第5節 徳島 vs 熊本】レポート:勝点3は手にした徳島。だが、厳しい昇格争いを前に決定力の甘さが浮き彫りになったのも事実(11.09.29)

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9月28日(水) 2011 J2リーグ戦 第5節
徳島 1 - 0 熊本 (19:04/鳴門大塚/2,424人)
得点者:27' 佐藤晃大(徳島)
スカパー!再放送 Ch185 9/29(木)後07:30〜
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何より譲れなかったのは勝点3。それだけに、最少得点差ながら勝ち切った徳島としてはまずOKのゲームと言えるだろう。実際、美濃部直彦監督も終了後の会見で「内容とか、いろんなことはありますが、勝点3を取れたことは非常に価値あることだと思います」と、結果がこの一戦において最も重要であったことを改めて言葉にしていた。
ただ、前記の指揮官のコメントからもわかる通り、今後さらに熾烈を極めるであろう昇格争いを考えるとそうばかりは言っていられないのがこの一戦の事実。徳島は先制点以降、迎えた決定機をどれもモノに出来ず、自ら終盤の苦しい展開を招いてしまったのだ。

ゲームを振り返ると、前半は間違いなく徳島の活性が披露された45分だったと言えよう。選手全員が立ち上がりから本来の積極性を発揮し、前への意識を非常に強く感じさせていた。するとその姿勢は組織全体の勢いとなり、27分には待望の先制点も引き寄せる。中盤での囲い込むような厳しいプレスによってボールを奪うと、チームはそのまま一気のショートカウンターへシフトアップ。素早く右サイドを駆け上がりボールを受けた濱田武の低い折り返しを、最後は中央へ入り込んだ佐藤晃大が見事なハーフボレーで叩き込んで見せた。
そしてこの先制点によりいっそうの勢いを得た徳島は、その後中盤のパスワークに見る見る冴えを増していく。11試合ぶりの先発でいきなりのアシストを決めた濱田が熊本の守備ラインのギャップに上手く顔を覗かせ倉貫一毅と斉藤大介のボランチ2人からボールを引き出せば、柿谷曜一朗も効果的なタッチでそこへ関係。チームは彼ら4人を中心に質の高い組み立てを重ねていった。

しかしここから冒頭で触れた徳島の課題がハッキリ浮き彫りとなってくる。32分、わずか5分前に難易度の高いフィニッシュを決めたばかりの佐藤が至近距離からのシュートを大きくふかすと、続く35分にはやや難しい体勢であったとは言え津田知宏がミート出来ず。さらに前半終了間際、またも佐藤がペナルティエリア内でチャンスを掴むが、放ったフィニッシュはコースが甘く熊本GK南雄太にはじき出されてしまった。後半にもフリーでバイタルエリア中央へ走り込んだ濱田のシュートがクロスバー遥か上へ浮き上がったシーンがあったが、いずれにしても徳島は追加点のチャンスをことごとく逃してしまったと言わざるを得ないだろう。
「2点目を取って仕留めてしまうことができていればという感じです」とは倉貫の弁だが、ゲーム終盤、熊本にヒヤヒヤさせられる引き金となったその部分は、続く厳しい戦いを想像したなら早急な改善がチームには求められるはずだ。

さて最後に、この一戦の熊本へ目を移すと、「攻守両面でもっともっと自分たちからアクションを起こさなければならなかったゲーム」という高木琢也監督の言葉が全てを集約しているように思われる。アンカーの位置に構えたエジミウソンが多くのセカンドボールを拾っていながら、チーム全体としてどう仕掛けるのかに迷い、結局終盤の時間帯までしたいことが見えなかった印象だ。だが、長沢駿を投入した時の空中戦はやはり迫力満点。また長沢が入ったことで周囲の動きもハッキリし始め、ファビオなどは見違えるようなボールへの絡みを見せ始めていた。確かに今節の敗戦で昇格圏がやや遠のいたかもしれないが、それでも組織としての成長を引き続き追求すれば、きっと彼らの姿はガラリと変わってくるに違いない。

以上


2011.09.29 Reported by 松下英樹
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