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【J2:第5節 大分 vs 水戸】レポート:スコアレスドローであったが両指揮官の表情は対照的。価値ある勝点1は水戸に(11.09.29)

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9月28日(水) 2011 J2リーグ戦 第5節
大分 0 - 0 水戸 (19:05/大銀ド/5,196人)
スカパー!再放送 Ch185 9/29(木)後05:00〜
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立ち上がりから大分はどこかおかしかった。テンポ良くパスが回らず、バックパスばかり。大事にボールを運ぶ意識が高く、前にボールを運べない。要因はそれだけでない。水戸のペースにはめられたという見方もできる。前節から、前線の4選手を総取り替え。柱谷哲二監督は「中2日での試合で疲労が溜まっていたので前線の選手を4人代えた。前半は少し押し込まれる場面はあったが、ウチがやりたいポゼッションができた」と説明した通りの展開になった。

大分は9分に、西弘則のスルーパスを受けた三平和司がペナルティエリアでGKと1対1となり、21分には井上裕大の強烈なミドルシュート、22分のCKには森島康仁が頭で合わせる場面をつくったが、GK本間幸司のファインプレーでネットを揺らすことができなかった。
決めるべき時に決められなければ流れが変わる、とはサッカーの常套句。しだいに水戸がボール支配率で上回り、主導権を握りはじめた。

後半に入り、水戸のベンチワークは素晴らしかった。「後半もフレッシュな選手を入れ、前からプレスをかけた。大分のパス、コンビネーションを抑えることができた」と柱谷監督が振り返ったように、後半スタートにスピードのある小池純輝、57分に島田祐輝を次々と投入し、前線からボールを追わせ、さらには攻撃を活性化した。「選手を入れ替え(これまで出場機会が少なかった選手は)モチベーションが上がり、今まで出ていた選手はケツを叩かれたんやないかな」(吉原宏太)と上手くチーム内の競争原理を刺激したことで、勢いが生まれた。ただ、惜しまれるのはアタッキングサードでの崩し、アイデア、決定力である。9試合勝利に見放されているのはその部分。とはいえ中2日でのアウェイでスコアレスドロー。「価値のある勝点1だった」と語った指揮官の清々しい表情を見る限り、長いトンネルの出口はすぐ近くまできていることが窺えた。

一方のホーム・大分は、前半こそ主導権を握る時間はあったが、徐々に守備の時間が長くなり、後半はシュート2本と劣勢を強いられた。3バックのマーク、連係、判断が的確だったため、難なく弾き返したが、点を許さない代わりに点が生まれそうな気配もなかった。ボールを奪っても、「相手のプレッシャーが早かった。セカンドディフェンダーの位置取りも良く、効果的なパスを出せなかった。サイドチェンジもさせてもらえず、判断が奪われた」(田坂和昭監督)。苦し紛れにロングボールを送り込むも、前線との動き出しがかみ合わず、サイドからの攻撃につなげられない。凡ミスから相手にボールを簡単に渡してしまうシーンもあった。
プレーが細切れになるたびに、苛立ちを見せる選手。それをなだめようとする選手。自分たちから何もアクションできない無力さを痛感させられた。
「また水戸にいい勉強をさせてもらった」と田坂監督は気丈に振る舞ったが、約2週間前の対戦(第27節0−2で敗戦)以上に、自分たちのサッカーをさせてもらえなかった。

敢えて収穫を挙げるとすれば、途中出場の18歳の高校生プレーヤー為田大貴がキレ味鋭いプレーで攻撃にアクセントをつけたこと。3試合ぶりの出場となった土岐田洸平が安定感のあるプレーを見せたことだろう。
彼らが次節以降、9位という順位に満足しているのか緩い空気感が漂うチームの起爆剤になれば、ワンランク上のレベルにチームが昇華するかもしれない。「水戸のようなチームを崩してこそ攻撃的なチームになれる」と語った指揮官。「水戸にはいろいろ教えてもらった」と悔しさを押し殺し何度も繰り返した言葉を胸に、次節以降どんな形で還元してくれるのか楽しみである。

以上


2011.09.29 Reported by 柚野真也
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