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【ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 清水】レポート:新潟が逆転勝ちで初の準々決勝進出。清水は先制点を生かせず(11.09.29)

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9月28日(水) 2011 ヤマザキナビスコカップ
新潟 3 - 1 清水 (19:03/東北電ス/10,024人)
得点者:25' 大前元紀(清水)、36' ブルーノロペス(新潟)、55' 田中亜土夢(新潟)、58' ミシェウ(新潟)
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新潟が3-1で清水に逆転勝ちし、初のベスト8進出を決めた。0-1で迎えた前半36分、ブルーノ・ロペスのゴールで追いつくと、後半10分には田中亜土夢が逆転ゴール。さらに後半13分にはミシェウがダメ押しの3点目を挙げた。新潟の勝利はリーグ戦第20節・清水戦(8月6 日)以来になる。清水は前半25分、大前元紀のシュートで先制するが、その後は新潟の攻撃に屈した。

全身で喜びを表現した。後半10分、勝ち越し点を挙げた田中は、笑顔でチームメートとタッチをかわした。
右サイドを突いたミシェウがゴール前へ絶妙なクロス。ゴールキーパーにはじき返されたボールが中央に転がったところに、田中が詰めた。「こぼれ球は狙っていました。そろそろ取りたかったので、決まってよかった」。自身にとってはリーグ戦第19節・山形戦以来、約2カ月ぶりの得点。リーグ戦では山形戦2試合で3得点を奪い、いずれも勝っている。今季初出場のヤマザキナビスコカップも、田中のゴールが勝利に直結した。

田中の得点後、新潟の勢いはさらに増した。勝ち越しから3分後には酒井高徳が左サイドから入れたクロスのこぼれ球を、ミシェウが押し込んで2点差。1-0、または2点差以上の勝利が勝ち上がりの条件だったが、それを一気にクリアした。

田中はプロ入り6年目の今季、夏場から右サイドハーフに定着。初めてレギュラーとしてのシーズンを送っている。攻守に豊富な運動量が武器だ。ただ、ここ数試合は攻撃の形を作ろうと、足を止める場面も増えていた。同時にイージーミスも重なった。
リーグ戦で7試合未勝利と苦闘が続く中、この清水戦は勝ち上がりうんぬんではなく、勝利が欲しかった。その中で、田中も自分のプレーを見つめ直した。「走り続けること。動きを止めない」。相手守備の切れ目に走りこみ、タイミングを見ては裏を突く。守備もプレスをかけるだけではなく、ボールを追い切る。本来のスタイルを貫いた結果が、勝ち越しゴールにつながった。

田中だけではなく、全体が機動力を発揮しゴールに迫る姿勢を忘れなかった。ブルーノ・ロペスの同点ゴールは左サイドを突いたチョ・ヨンチョルのクロスから。2、3点目と同様にサイドで起点を作るパターンが功を奏した。フリーキックを得ても、直接は狙わずにすぐに展開した。「相手はリスタートの反応で遅れるところがある。そこを突こうと思った」。本間勲が言うように、ピッチ内の意思は統一されていた。

一方の清水は先制しながらも失速した。前半25分、大前元紀が技ありのループシュートを放つ。絶好の時間帯でリードを奪い、波に乗るかと思われたが、ここから新潟の攻撃にほんろうされた。
横パスをカットされ、サイドを走られた。ボールを奪っても相手のプレスにあって、パスの精度を欠いた。前半は小野伸二が起点になりスペースを突く形ができていたが、小野がベンチに下がった後半はボールを持ってから手詰まりになる場面が増えた。
「前を向いてプレーできなかった」。大前の言葉が敗因をストレートに表現していた。

新潟は勝ち上がると同時に、久々の白星を手にした。低迷が続くリーグ戦に向けても弾みがつく勝利になった。清水は能力の高さをみせながらも、発揮できなかった。リーグ戦への修正点が表に出た。
どちらもこの試合が、リーグ戦次節へ意味を持つ結果になった。

以上


2011.09.29 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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