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☆ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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新潟にとっては、いろいろな意味で白星がほしい一戦だ。前回のアウェイ戦は1-2で逆転負け。アウェイゴールを決めた分、1-0での勝利なら準々決勝進出になる。ただ、それ以上に7戦未勝利と15位に低迷するリーグ戦を見据えた場合、計算以上の得点を重ねた勝利で今後に勢いをつけたい。
そのキーマンになるのが右サイドバックの村上佑介だ。前回の対戦は不出場。今回が今季のヤマザキナビスコカップ初戦になる。「チームに迷惑をかけたから」。村上は自分に言い聞かせるように、意気込みを口にした。
リーグ戦第27節磐田戦、両足がつり、0-0の後半途中で交代。本来は左サイドバックの酒井高徳が、村上の後の右サイドに入った。結果、新潟はアディショナルタイムに失点して敗退。自分がベンチに下がらなければならなかったことで、守備的な酒井が出場し、攻撃的な交代カードを切ることができなかった。また、失点は自分がいるはずの右サイドからだった。「監督にも、高徳にも悪いことをしてしまった」。自責の念を抱えたまま、迎える清水戦。気持ちをすっきりさせるには快勝するしかない。
もともと村上自身の調子は悪くない。7月に柏から移籍後、リーグ戦は9試合連続スタメンで出場し、右サイドバックに定着した。右サイドハーフの田中亜土夢との好連係は、チームの有効なオプション。村上のオーバーラップとクロス、田中の飛び出しが絡むことで、厚みとスピードが重なった攻撃を展開できる。前回の清水戦は、中央からの攻撃に偏りすぎた。持ち味を発揮することは、勝利に飢えたチーム状況を好転させることにもつながる。
清水は前戦のイメージをつなげる。前回は試合開始早々に先制点を許したものの、その後は落ち着いた試合運び。前半のうちに大前元紀のゴールで追い付き、後半は新加入のフレドリック ユングベリを起点に、アレックスが勝ち越し点。中盤からの攻めの厚さを見せた。
相手のラインが下がったところを逃さずに、中盤とサイドを使ってたたみかける。ただ、前回同様、逆にラインを不用意に下げると中央にスペースを与える危険がある。リーグ戦前節の川崎F戦でも、先制後に追い付かれたように守備の集中は不可欠だ。
状況的に優位な清水だが、ホーム戦で、しかもリーグ戦を含めて1カ月半以上勝利から見放されている新潟は、何が何でも勝ちにくる。
ボールに仕掛ける一歩目の早さに、勝利への執念の強さが表れる。
以上
2011.09.27 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)